守ろう!みんなの加古川線!!~JR加古川線特集ページ~

公共交通の現状
皆さんは公共交通の現状をご存じでしょうか。近年、人口減少、自家用車の普及などにより、公共交通の利用者が減少しています。利用者が減ると、バスや鉄道などが減便され、さらに利用者が減るという悪循環を生み出します。 また、利便性の低下は、まちの魅力を損なうことにもつながり、人口流出につながったり、新規移住を阻む要因になったりします。これらのことは、全国の地方部を中心に問題になっており、西脇市もその問題に直面しています。今、改めて公共交通について考えてみませんか。

JR西日本が赤字路線公表
令和4年4月、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は、一日の輸送密度が2千人未満の線区の収支状況を公表しました。 輸送密度とは、旅客営業キロ1キロメートル当たりの1日平均旅客輸送人員のこと。その線区には、兵庫県内を走る加古川線、山陰線、姫新線、播但線の4路線6区間が含まれていました。これらの路線・区間のうち、加古川線(西脇市駅―谷川駅間/17・3km)は、最も低い輸送密度となっています。
利用促進に向けて
西脇市では、地域住民の日常生活や観光・交流による地域の活性化など人々の暮らしに欠くことのできない鉄路を維持するため、沿線の丹波市や兵庫県、JR西日本など関係団体と連携し、様々な利用促進策を進めています。
また、令和6年6月には、沿線住民が主体となって加古川線の維持・利用促進に向けた取組を行う組織として、西脇市の黒田庄まちづくり協議会、比延地区自治協議会と丹波市の久下自治振興会が連携し「JR加古川線(西脇市駅-谷川駅)維持・利用促進地域協議会」が発足しました。
加古川線は地域の公共交通ネットワークにおいて必要不可欠です。今後も加古川線の維持に向け、丹波市や兵庫県と一体となって対応を進めていきますので、皆様のご協力をお願いいたします。
JR加古川線(西脇市駅-谷川駅)維持・利用促進地域協議会の取組
JR西日本が赤字路線として公表した加古川線西脇市-谷川間(17・3キロ)沿線の自治協議会3団体(黒田庄まちづくり協議会・比延自治協議会・久下自治振興会)が利用促進を図る地域協議会を発足させました。
当該路線の維持・存続を求めていくためには、地元住民の想いや熱意、平常時の鉄道利用の促進がとても大切なことです。そこで、沿線の地域運営組織が連携し、JR西日本や自治体への鉄道の利便性向上などの要望、住民への鉄道利用の呼びかけ、鉄道利用促進事業の実施などを利用者である沿線住民自身が行うことが必要だと、新たに連携組織を立ち上げるに至りました。
『JR加古川線(西脇市駅-谷川駅)維持・利用促進地域協議会』では、これまでそれぞれの地区で行っていた鉄道利用促進に係る取組に加え、新たな取組などを連携しながら進めています。

3地域の要所に横断幕を掲示!「地域で残そう みんなの加古川線」
黒田庄まちづくり協議会

【レンタサイクル】
JR黒田庄駅において折りたたみ自転車を借りることができます。なんと!電車を利用すれば無料レンタル!!

【あつまっ亭感謝祭】
JR黒田庄駅舎「あつまっ亭」を舞台に加古川線利用促進イベントを開催!豚汁などのふるまいのほかハイキングやマルシェイベントを実施!
比延自治協議会

【比也野里ハイキングイベント】
JR比延駅からJR久下村駅まで電車に乗車し、丹波市の「ちーたんの館」までのハイキングイベントを開催!たくさんの方に参加いただきました!

【比也野まつり×加古川線リレーマルシェ第5弾】
JR比延駅近くのこみせん比也野においてコミセン祭り×JR加古川線リレーマルシェのコラボ企画を開催!
それぞれの地域で、3地域合同で、 今後もたくさんの催しを予定しています。皆さんぜひJR加古川線に乗って楽しみに来てください!
◎西脇市の利用促進 “おトクな助成制度や楽しいイベントが盛りだくさん”
西脇市では、通学定期券の購入補助や自転車の無償貸し出し、また、団体で鉄道を利用する場合の乗車券購入補助など鉄道利用助成制度を実施しています。
この機会におトクに鉄道を利用しよう!詳しくは下のバナーからGO!
鉄道関連のイベント情報です。随時更新していますのでぜひご覧ください!
JR加古川線の魅力を動画で発信!
西脇市駅から谷川駅間の美しい風景や駅舎を動画で見ることができます。ぜひ一度ご覧ください♪
JR加古川線のこれまでの歩み

加古川線の西脇市駅から谷川駅間については、大正13年(1924年)12月27日に開業し、現在の加古川線が全線開業となりました。
加古川線はこれまで 100年もの間この地を走り続けてきました。周りの風景は変わっていく中でも変わらずに同じ場所を走り、歴史とともにその役割を変えながら西脇市、丹波市の人々の暮らしや産業を支え続けてきてくれました。
現在でも学生などを中心に人々の移動を支えています。
“ありがとう、おめでとう加古川線全線開業100周年 これまでも、これからも”

◎兵庫県、西脇市、丹波市、JR西日本では、加古川線の全線開業100周年を記念し、加古川線の歴史を振り返る年表や、懐かしい写真などをご覧いただける特設サイトを開設しています。ぜひご覧ください。

特設サイトホームページ
まちの人たちの想い
~「他人事」ではなく「自分事」として加古川線を考える~
あつまっ亭宮崎さんの想い
黒田庄駅駅舎の一角にある黒田庄交流拠点施設「あつまっ亭」は、電車を待つ人、小物づくりのワークショップに参加する人など、様々な目的を持った人が集う場所です。旧黒田庄町が地域の玄関口や地域活動の拠点施設として活用しようと、駅舎を改修して平成17年にオープン。加古川線沿線の活性化を目的に、にぎわいづくり、地場産業や観光案内の情報発信の役割を担います。現在は「黒田庄まちづくり協議会」が施設の管理を行っています。
「もし廃線になると、人の行き来が減って寂しくなるわぁ」
施設を切り盛りする一人、宮崎はるよさんはこう話します。宮崎さんは長年にわたって、黒田庄駅の利用者をもてなしてきました。
黒田庄まちづくり協議会では、黒田庄駅を拠点にしたにぎわいをつくろうと、協議会のメンバーが知恵を絞っています。これまでに施設を活用して、憩いの場を提供する喫茶サービスや、地元産の野菜を販売する朝市、開業を目指す人に出店の機会をつくるチャレンジショップなどに取り組み、地域の皆さんとともにあつまっ亭を育ててきました。令和5年からレンタサイクルも始め、施設の機能や加古川線の利用促進策も強化しています。
これからも『大切な地域の移動手段』を守ろうと奮闘されています。
移動手段を残す
JR加古川線(西脇市駅~谷川駅間)フォトコンテスト 佐藤一夫さん撮影
公共交通(鉄道)の利用者が減少していく中、路線の存続は交通事業者の努力だけでは限界があります。また、行政が全ての公共交通を維持していくこともできません。
今は自家用車を使って生活している人も、いずれは公共交通の利用者になる可能性があります。通勤や通学、通院、買い物などの移動手段として、私たちは次の世代に残していかなければいけません。
そのために、私たち一人一人にできることを、「他人事」ではなく「自分事」として考えてみませんか。
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
西脇市 都市経営部 まちづくり課
電話:0795-22-3111(代表)
ファックス:0795-22-1014(代表)
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更新日:2025年01月28日