特別支援学習会(令和8年度)

更新日:2026年08月18日

7月31日 第3回特別支援学習会

日時

令和8年7月31日(金曜日)午後2時45分~4時45分

会場

西脇市役所大会議室

講師

桃山学院大学人間教育学部人間教育学科

松久眞実教授

内容

発達と愛着形成について

演題

発達と愛着に課題を抱えた子どもたちへの理解と支援

~Part2個別な支援と集団の支援~

研修の様子

7月31日第3回特別支援学習会参加者感想まとめ(PDFファイル:152.5KB)

第3回特別支援学習会

 今回の研修では、発達と愛着に課題を抱えた子どもたちが愛着形成・修復をするためには「キーパーソン」が必要だと話され、キーパーソンになるために必要なこととは何かについて学びました。(Part1は令和7年度特別支援学習会参照)

 愛着に課題を抱える子の特徴として、愛されない不安感で絶えずイライラしており感情のコントロールがきかないことや、自分を愛そうとする人に絶え間ない攻撃性を向け人を怒らせる対人関係をとること、自己否定や他者否定が多くマイナス思考であることや、自分に関係がない人たちには、うわべだけの愛嬌や親しさをみせること等をあげられました。まずはキーパーソンと1対1の関係作りをし、愛着形成・修復を行う中でそのキーパーソンから他の人へと広げていくのだそうです。同時に2人と愛着形成することは難しいですが、一度愛着を結べば他の対象に広がっていくのだと教えていただきました。

第3回特別支援学習会2

 キーパーソンの役割(方針)としては、主導権を握る(尊敬・信頼される存在になる)こと、感情の中身を具体的に教える支援をすること、感情を言い当てる等の先手支援をすること、共に振り返ることが大切だと学びました。愛着に課題を抱える子どもたちは、育ちの中でその時の感情に応じて保護者から丁寧に声をかけてもらっていないので、「イライラ、そわそわ、寂しい、スッキリ、うれしい」等、今自分がどんな感情なのかが分からず、嫌な気持ち=「一言の暴言」になってしまうのだそうです。感情を教えることで今の自分の気持ちを知り、我慢できたり、いつ収まるか予測がつくようになり、感情を言い当てたり、先に指示を出して褒めたりする先手支援を行うことで、子どもは「自分のことを分かってくれる大人がいる」と思うようになるのだと教えていただきました。

 キーパーソンは、その子がどんな子なのかをよく見ておかなければなりません。観察し続けることで、その子の今の感情、行動の意味が分かってくるのだと学びました。そして、支援の基本として、感情的に叱らない、叱る基準がぶれない、嫌みや皮肉を言わないなど、虐待の「加害者と対極にある大人」のモデルになること、虐待環境と「対極にある環境」を用意することが大切だと学びました。

 研修の中で松久先生が実際に経験された事例を聞きながら、どういう対応をするべきか、誰がキーパーソンになるか等を話し合うことで、具体性が増し、より深く理解することができました。

5月22日 第2回特別支援学習会

日時

令和8年5月22日(金曜日)午後2時45分~4時45分

会場

西脇市市民交流施設つながるスタジオ

講師

関西福祉大学社会福祉学部社会福祉学科

森歩夢講師

内容

外国にルーツをもつ子どもの保育、支援について

演題

外国につながる家庭と、つながってみよう!

~基本的な理解と支援~

研修の様子

5月22日第2回特別支援学習会参加者感想(PDFファイル:135.8KB)

 

第2回特別支援学習会1

 前半は、日本で暮らす外国にルーツのある方の現状についてお話を聞きました。「外国にルーツのある方」と聞くと、「外見は日本人と異なり、母国語を流ちょうに話す。日本語は不得意」とひとくくりにしがちですが、実際は国籍・言語・文化・育った環境・外見等、多種多様であるため、一人一人に応じて対応が必要なのだということを教えていただきました。

 彼らが直面する課題として、日常生活の言語は理解できても学習で使う言語の習得が難しいこと、生活習慣の違いや養育環境面、不就学、違いを指摘され自信を失うなどのアイデンティティの混乱、制度の分からなさ等があるのだと学びました。「日本で暮らす外国人の子育て」という動画を見せていただき、出産や就学等の制度面での不安や文化の違い、教育での困り感や孤独感等、子育ても悩みは多岐にわたっているのだと知りました。

第2回特別支援学習会2

 後半は、具体的な支援方法について考えていきました。「子ども同士の関わりの中で、『日本人とは違う』『変だ』という話になっていたら、本人・子どもたちにどう説明するか」を2人組で話し合い、「違っていて当たり前、みんな違ってみんな良いということを伝えていく」「日々のコミュニケーションを大切にしていく」などの意見が出ました。森先生は、「子どもは悪意なく傷つける言葉を言ってしまうことがあるので、無意識の差別に気を付けなければならない」と話され、大切なことは、違いはあるが変ではないということ、世界にはいろいろな人がいて、様々な考え方があることを正しく伝えること、そして日々生活の中で、自園に外国にルーツのある子がいる・いないに関わらずどう伝えていけるかを意識しておくことが大切だと教えていただきました。

 また、私たちが普段使っている言葉をどう言い換えれば相手に伝わりやすいかの工夫として、「やさしい日本語」の活用を教えてくださいました。「短文で話す」「ハサミの法則(っきり言う、いごまで言う、じかく言う)」「ワセダ式(けて言う、いりして言う、いたんに言う)」などの話し方のコツを学び、実際に文章を言い換えてみることで、外国にルーツのある子や保護者に簡単でシンプルな言葉を使うことが有効だと実感しました。参加された先生方からは、「外国にルーツのある保護者の不安や悩みを具体的に知ることができた」「短く簡単に伝えたり、イラストや写真を使ったりして分かりやすい方法を工夫していきたい」という声も聞かれ、今後の関わり方、支援の仕方のヒントをたくさん学んだ研修になりました。

 

4月30日 第1回特別支援学習会

日時

令和8年4月30日(木曜日)午後3時30分~5時 

会場

幼児教育センター

講師

学校教育課主査 架け橋期のコーディネーター

長尾淳史氏

内容

小学校での特別支援教育について

演題

みんなでつないで考える「学びの場」~家庭・園・学校で大切にしたい共通理解~

研修の様子

4月30日第1回特別支援学習会参加者感想まとめ(PDFファイル:136.9KB)

 

 

第1回特別支援学習会1

 今回の研修は、西脇市の小学校での特別支援教育について、小中学校所管の学校教育課指導主事に、令和9年度就学児対象の就学説明会で保護者に向けて話をされた内容に、こども園の職員が知っておくと良いことを加えてお話いただきました。

 まず『どんな学びの場があるのか』について、「通常の学級」は必要に応じた合理的配慮を行いながら集団の中で学びを進める場であること、「通級による指導の場」は学習の補修を行う場ではなく、通常の学級で行っている学習内容を取り入れながらその子に合った自立活動(自立活動とは、学習面や生活面の困難を改善・克服するための学習)をする場だということ、「特別支援学級」は子どもの発達や理解の進み方に応じて生活の中で必要な力を育てる学びの場だということを、実際に教室で子どもが学んでいる様子の写真や室内環境の写真を見ながら具体的に説明してくださいました。そして通常の学級、通級による指導の場、特別支援学級と学びの場は様々ですが、必要な支援はどの場でも行われており、大切なことは「その子に合った学びの場」を見付けることだと教えていただきました。

第1回特別支援学習会2

 次に、『どのような子が対象なのか』について国の基準をお話しいただき、『どのように就学先が決まっていくのか』について本市での就学先決定の流れを教えていただきました。小学校や中学校の学びの場は就学時に全て決まるのではなく、毎年見直し、その子に合った学びの場を考えていくことができるのだということや、就学から就職まで将来を見据えた長期的な支援を考えていくことが大切なのだということを学びました。

 最後に、就学前の今大切なことは、子どもの様子を身近な大人(保護者、先生など)が丁寧に見守り、得意なことや困っていることを把握し、園と家庭が情報共有・連携していくことだと話されました。「就学説明会でこども園での経験がそのまま小学校へつながっていくように工夫されていることを伝えると、安心される様子も見られた」というエピソードも話され、参加された先生方からは「今後、保護者と共通理解の基で話ができるので良かった」「今まで疑問に思っていた通級や特別支援学級のことがよく分かった」「その子に合った学びの場を保護者と一緒に考えていきたい」という声が聞かれ、特別支援教育についての理解が進む研修になりました。

この記事に関するお問い合わせ先

西脇市教育委員会 教育創造部 幼保連携課

電話:0795-22-3111(代表)
ファックス:0795-23-5219
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