特別支援学習会(令和7年度)

更新日:2025年09月19日

9月5日第4回特別支援学習会

日時

令和7年9月5日(金曜日)午後2時45分~4時45分 

会場

西脇市役所大会議室

講師

プレイジム管理者・児童発達管理責任者

太田篤志氏 

内容

個々に合わせた支援について

演題

多様な発達スタイルの子どもたちの困り感と支援の実際

研修の様子

9月5日第4回特別支援学習会参加者感想まとめ(PDFファイル:324.3KB)

 

令和4年度特別支援学習会1

今回の研修では、多様な発達スタイルの子どもたちの困り感と支援の実際について学びました。初めに、人は一人一人皆違い、多様な発達スタイルがあり「落ち着きがないと言われてしまう子」「姿勢が悪いと言われてしまう子」「味覚、嗅覚、触覚などの感覚が過敏な子」等、様々ですが、それは病気ではなく脳のバリエーションなのだというお話を聞きました。そして発達障害と言われる子どもたちは「困った子」ではなく「現在の画一的な社会の中で困っている子」なのだと教えていただきました。また、「落ち着きがないと言われてしまう子」について、それが子ども自身の特性なのか、それとも内容が難しいなど活動に問題があるのか、そもそも「落ち着いている」というのは「じっとしている」ということなのかと考えた時に、「落ち着く」とは、動かずに座っているという外見を意味するのではなく、「脳が安定していること」であると教えていただきました。また、その子にとって落ち着く感覚グッズは様々だが、ゴムひもを手や足に巻いたり、重いクッションを膝に置く等、圧迫することで脳が鎮静化する子もいるし、動いているほうが脳が落ち着いている子もいるというお話を聞き、実際にいくつかのグッズを見せていただきました。

令和4年度特別支援学習会2

「姿勢が悪いと言われてしまう子」については、姿勢は悪くても一生懸命座っているので、無理に練習させず前段階に戻って遊ぶことが大事だとお話しされました。例えば、姿勢を支える筋肉の踏ん張りが弱く疲れやすい場合は踏ん張り遊びをする、倒れてきた姿勢を戻す体の反応が未熟な場合はバランス遊びをする等、遊びの中で筋力や体幹がしっかりしてくるのだと教えていただきました。そして、いつも同じことをするのではなくいろいろなバリエーションにチャレンジし、対応できるようにすることが大切だとお話されました。子どもが本当に楽しく遊んでいる時は、大変集中していて体の刺激もとても大きく、脳は最適な状態となり感覚統合の発達を促すこと、全身の感覚と運動を使って遊ぶ経験がいろいろなことを考える力につながっていくことを学び、幼児期に体を精一杯使って遊ぶことの大切さを再確認しました。

 保護者・保育者は子どものために一生懸命です。しかし、良かれと思ってしていることや何気なく言っている言葉が子どもたちの圧になってしまっていたり、大人の思い(願い)と子どもの思いにズレがあったりすることがあるのだとういことや、皆と同じようにする、周りに合わせるということが大切なのではなく、その子を理解し、本人がどう思っているのかを読み取り、その子に合わせた育ちを考えていくことが大切で、子どもたちが「自分は自分でいいんだ」と思えること、自分を好きになれることが大事なのだというお話を聞き、参加された先生方は自分の保育を振り返り、改めて子どもの思いを大切にしたいと実感されていました。

7月11日第3回特別支援学習会

日時

令和7年7月11日(金曜日)午後2時45分~4時45分 

会場

西脇市役所大会議室

講師

桃山学院大学人間教育学部人間教育学科 

松久眞実教授

内容

発達と愛着形成について

演題

発達と愛着に課題を抱えた子どもたちへの理解と支援

研修の様子

7月11日第3回特別支援学習会参加者感想まとめ(PDFファイル:350.8KB)

 

7月11日第3回特別支援学習会1

 今回の研修では、発達と愛着に課題を抱えた子どもたちへの理解と支援を学びました。人は赤ちゃんの時、欲求や痛みを泣くことで知らせてくれます。それを周りの大人が満たすことによって外の世界に信頼感をもち、愛着の絆が生まれます。不適切な養育環境で育つと愛着の絆が結べず、外の世界や大人を信頼できず、良心や正義感が育たなかったり、感情をコントロールできない未熟な脳になったりするのだと教えていただきました。

 愛着に課題を抱えると、自尊感情が低くなり、愛されない不安感で感情のコントロールがきかなかったり、人を怒らせる対人関係をとったり、攻撃的行動が見られたりするということ等、松久先生の実体験を交えながらたくさんの事例をお話してくださいました。その後、愛着に課題を抱えた子どもの実際の様子を動画で見せていただき、それを基に話し合いました。

7月11日第3回特別支援学習会2

 「教室(保育室)環境のユニバーサルデザイン(ハード面)」として、視覚支援やスケジュールの提示、物の置き場所を変えない等の支援はよくされています。それに加えて「人的環境のユニバーサルデザイン(ソフト面)」として、大人の褒め方・叱り方、分かりやすい指示の出し方、大人の立ち居振る舞いがとても大切なのだと教えていただきました。

 虐待等で愛着に課題をもつ子は、日によって大人の態度が違うことに不安を感じています。支援のポイントとしては、「加害者と対極にある大人モデルになること」です。感情的にならず冷静に言葉を発する、叱る基準がぶれない、おろおろしない、いやみや皮肉を言わない、そして、職員集団が信頼しあって子どもや保護者に関わることが大切であると教えていただきました。参加された先生方は、うなずきながら話に聞き入り、「自分の保育を見直す機会になった。」「いろいろな支援の仕方を学べて良かった」と、明日からの保育に生かせる学び多き研修となりました。

 

6月5日第2回特別支援学習会

日時

令和7年6月5日(木曜日)午後2時45分~4時45分 

会場

西脇市市民交流施設はぐくむスタジオ

講師

兵庫大学教育学部教育学科 

田邉哲雄教授

内容

愛着形成について

演題

愛着障害を抱える子どもを支える

~安定した愛着と子どもの育ちの関連性~

研修の様子

6月5日第2回特別支援学習会参加者感想まとめ(PDFファイル:312.1KB)

令和7年度第2回特別支援学習会1

 今回の研修では、愛着形成、愛着障害について教えていただきました。

 愛着形成とは「特定の人と結ぶ情緒的な絆」であり、愛着障害とは幼少期に養育者との愛着がうまく形成されなかったことによって問題が生じる状態です。

 「特定の人・養育者」は実の親、親戚だけでなく学校やこども園の先生も含まれ、学校・園は子どもにとってセーフティーネットになっているということや、愛着形成には「安全基地」「安心基地」「探索基地」という3つの基地機能が必要であるということ、発達障害と愛着障害は似ているけれど違っていて、支援の仕方も違うということ等、とても具体的に教えていただき、深い学びになりました。

令和7年度第2回特別支援学習会2

 愛着障害には、脱抑制タイプ(誰に対しても無警戒で過剰な身体接触が特徴)・抑制タイプ(誰に対しても警戒し、人が寄ってくるのも嫌がる)・ASDと愛着障害併存タイプ(ASDの特性に加え、愛着形成の困難さや対人関係、感情の不安定さが加わる)という3つのタイプがあり、タイプによって様々な特徴があると学びました。そして、愛着障害は子どもが欲しい愛情を大人が与えていない場合や、欲しいというタイミングがずれていたり、欲しくない時に与えた場合にも起こり得るので関わりのタイミングも大切だということを教えていただきました。愛着障害や、発達障害の特徴を知ることで子どもたちの生活のしづらさ、わずらわしさに目を向け、子どもと一緒に向き合っていくことが大切だというお話を、参加者もうなづきながら真剣に聞かれていました。

 最後にグループに分かれ意見交換を行いました。参加者は、クラスの様子や、悩んでいること、子どもたちへの支援の仕方などを積極的に話し合い、その中で生まれた疑問を田邉先生に質問するなど、有意義な時間となりました。

5月8日第1回特別支援学習会

日時

令和7年5月8日(木曜日)午後2時45分~4時45分 

会場

西脇市役所大会議室

講師

重春小学校教諭(通級担当)梅田康貴氏

学校教育課主査 達可健太朗氏

内容

小学校での特別支援教育について

演題

  • 子どもの成長を信じる特別支援教育~適応するには、何が必要?~(梅田先生)
  • 障害理解と特別支援教育(達可先生)

研修の様子

5月8日第1回特別支援学習会参加者感想まとめ(PDFファイル:285KB)

 

第1回特別支援学習会1

 前半は、達可先生より『障害理解と特別支援教育』についてお話しいただきました。西脇市の特別支援学級、通級の仕組みについてや、「特別支援学級」「特別支援学校」「通級による指導」の対象について、就学先決定の流れについて等、具体的に教えていただきました。こども園、小学校の教諭が同じ理解の基、『その子にとっての教育的ニーズは何か』『その子に合った学びの場はどこか』を考えていくことが大切だと改めて学びました。

第1回特別支援学習会2

 後半は、梅田先生に『子どもの成長を信じる特別支援教育~適応するには、何が必要?~』という演題でお話いただきました。できないから全てを援助するということではなく、それぞれの個性やニーズに寄り添い、その子が成長するには何が必要か、どういう場が最適かを考えることが大切だということを、梅田先生がこれまで実践してこられた具体的なアプローチの事例を踏まえながら教えていただきました。また、ビジョントレーニングや「手と目の協応」のトレーニングを実際に体験させていただき、参加された先生方からも「実際にやってみるとよく分かった」「どんなことをしているんだろうと疑問に思っていたことも理解できた」という声が聞かれました。 

この記事に関するお問い合わせ先

西脇市教育委員会 教育創造部 幼保連携課

電話:0795-22-3111(代表)
ファックス:0795-23-5219
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