思い出の実家を守るUターン。名店の味を継ぎ、西脇で踏み出す新しい一歩

三上洸(つよし)さん(アララギ)
高校まで過ごした西脇を離れ、大阪の大学でデザインや経営を学んだあと飲食の世界へ。
人気店で腕を磨いた店主が、2024年に地元・西脇で新しいお店をオープンしました。まったく別の道を歩んだからこそ辿り着いて、Uターンを決意した想いに迫ります。
(以下、三上さん談)
大阪の名店を引き継ぎ、西脇へ
“客から店長、そして継承へ。名店『アララギ』の味と想いと共に”
大学卒業後、「いつか店を持ちたい」とカフェ開店を考えていましたが、知人から「大阪でゆったりしたカフェをやるのは厳しい」と助言を受け一度立ち止まって考え直すことに 。そんな折、お客として通っていたカレー屋『アララギ』を手伝い始めたのが大きな転機でした。
アララギで店長を務め、そのまま独立のタイミングでお店の名前を引き継がせていただけることになりました。
実家がなくなるのは寂しい…

“兄弟で話し合い、たどり着いた「西脇へ帰る」選択”
Uターンのきっかけは、両親が亡くなったことでした。男3人兄弟で、長男は神戸に家があり、弟は転勤族。「実家を処分しようか」という話も出ました。でも思い出の詰まった実家がなくなってしまうのは、どうしても寂しくて…それが、西脇へ戻ることを決意した大きな理由です 。
コンパクトシティ・西脇で見つけた

“物件探しの条件は川沿いのロケーション”
コロナ禍の約2年間は独立のタイミングを見極めていました。
同時に物件探しもスタートしました。こだわって探していたのは、川沿いのロケーション。大阪にいる頃から不動産サイトを毎日チェックしていました。コンパクトな街である西脇のまちなかで、自分の生活圏内に馴染むような理想の物件を2年間探し続け、今の物件にめぐり逢いました。
大阪から戻って気づいた地元の魅力

“Uターン店主やリモートワーカーが続々集結。変化しつつある西脇のリアルな住み心地”
地元に戻ってみると、ちょうど同じタイミングで大阪から帰ってきた同年代の仲間が結構いたんです。自分のお店をオープンさせた人もいれば、「リモートワークができるから」と移住してきた人もいました。
都会の賑やかさも良いですが、西脇は田舎すぎず都会すぎず、ちょうどいい塩梅で本当に生活がしやすいまちだなと改めて感じています。
西脇に戻ってきて2年

“本当にUターンしてよかった”
今年で5歳になる娘と、複合施設「みらいえ」によく行くのですが、館内がとても綺麗で充実しているんですよね。赤ちゃん専用のエリアもあれば、小中学生が卓球をして遊べるスペースもあったりして、幅広い年代の子どもたちが楽しめます。子育てをする環境としても最高だなと実感しています。
「馴染めるかな」の不安を越えて

“一度外に出たからこそ見える、生まれ変わった地元の魅力”
若い頃は「西脇には何もない」と思ってまちを出ました。だから戻る時は「何もないゼロの場所から、自分のお店を頑張って立ち上げよう」と意気込んでいたんです。久しぶりの地元に「馴染めるかな」という不安も少しありました。
でも、実際に戻ってみたらびっくりしました。複合施設「みらいえ」をはじめ、住みやすい環境やネットワークがすでに整っていました。
“もし今、Uターンを迷ってる方がいるなら。とメッセージをいただきました”
「思っている以上に住みやすくなってるよ」と伝えたいですね。一度外に出たからこそ気づく魅力もたくさんありますし、安心して一歩を踏み出してみてほしいです。
ふと窓の外を眺めれば、川遊びを楽しむ人々の姿。その様子を微笑ましく見守る三上さんの表情からも、この場所の平和で長閑な空気が伝わってきます。
人と人が自然とつながる温かい空間で過ごす、特別なひととき。美味しい食事と居心地の良い時間に癒やされに、ぜひ気軽に訪れてみてください。
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更新日:2026年09月25日