校長あいさつ
新年度のスタートにあたって
校長 永井 寿幸
年々早まっている桜の開花が、今年は遅れ、始業式・入学式を迎える生徒たちへ激励やお祝いをするかのように、美しく咲き誇りました。人は同じ景色を観ても、年齢やその時々の自分の環境によって、見え方や感じ方が違ってくるように思います。私自身は、桜の花の淡いピンクが目に染みるようで、また今年もこの美しい光景を観ることができることに、感謝を感じています。そんな風に前向きに感じ、捉えることができますのは、私自身が、「希望や感謝の気持ちをもって」この4月を迎えることができているからだと思います。そしてそれはまず、素敵な人たちと過ごせるという幸せな気持ちからきているものです。
まずは、生徒のみんな。この春、新入生115名を迎え、全校生徒434名でスタートをきることができました。いろんな可能性を秘めた、たくさんの生徒がいてくれることは、学校の一番の財産です。そして、それは多くの保護者の皆様がいてくださることでもあり、心強く思います。4月29日にPTA常任委員会を開催させていただきましたが、新体制のもとにすでに3回目の会合となりました。新年度の準備に向けて、新役員の皆様が今年度の事業計画をはじめ、様々な準備を行ってくださいましたこと、感謝しております。上角会長様はじめ委員の皆様から、いつも前向きなご意見やご指摘をいただき、本当に助かっています。ありがとうございます。
そして、入学式にも、区長様方をはじめ、多くのご来賓の皆様にお越しいただきました。学校の大応援団がいてくださいますことの喜び、安心を感じました。本年度も生徒の活躍に拍手を送っていただき、激励をしていただければ幸いです。青少年健全育成会議や学校評議員会はじめ、様々な会合においてもお世話になりますが、ご助言、ご指導をお願いいたします。
本年度の学校教育目標は、昨年度に引き続き、「赤い花は赤く、白い花は白く、自分のために咲く、誰かのために咲く ~自立・相互承認・表現~」といたしました。自分の特性を生かしながら、なりたい自分になる。そしてその先に、周りの人たちへの貢献があれば幸せです。自立をめざすこと、そして、誰の良さも見つけ、認めようとすること、それを上手に相手に伝えたり、自分のアイデアを理解してもらえる表現力を獲得すること、そんな取組を今年も続けたいと思います。10項目の取組の目標を掲げていますが、重点目標は、「学級経営力の向上」「学力の向上」をあげています。すべての生徒に居場所のある学級づくり、学力の向上を実現する体制をつくり、研究、実践を続けてまいります。これからの時代に生徒に求められる学力、それを獲得するための学びへの技術を生徒たちが手にいれることができますように、取組を行います。
「節目の時に心新たに」ということは確かに大切なことであると思いますが、生徒たちの今日は昨日までと確かにつながっているものであります。芳田小学校、重春小学校の卒業式に参加させていただきましたが、児童が皆、凛とした自信にあふれた姿で返事やスピーチをする姿を拝見し、児童のこれまでの12年間に関わってこられた方々の労苦や功績を強く感じました。今後も、こども園、小学校、高等学校、専門学校、企業等との連携を大切にしながら、すべての生徒の可能性をできるだけ引き出していきたいと考えております。
新入生も、学校生活に慣れようと一生懸命努力しているのがよくわかります。そして、2・3年生は、1年生の入学をとても楽しみにしていたこと、一緒に頑張ろうと思っていることが、ひしひしと伝わってきます。「勤勉で優しい南中生」、諸先輩方から引き継がれたその精神や実践を、嬉しく頼もしく思っています。地域の皆様、保護者の皆様、関係機関の皆様からの変わらぬご指導、ご支援をよろしくお願いいたします。
更新日:2025年05月12日