平成31年度(2019年度)
広報にしわきの茜が丘複合施設「Miraie」ページに掲載したおすすめ本のバックナンバーをご紹介します。
3月のおすすめ本
『ずっと読みたい0才から100才の広告コピー』
WRITES PUBLISHING/編
ライツ社/出版
商品や企業の魅力を伝えるために作られた「広告コピー」。その言葉が、自分のことや自分のために書かれたように、心に響いたことはありませんか。
この本では0才から100才の見出しで、年齢に沿った広告コピーが紹介されています。入学、卒業、結婚、出産、出会い、別れ・・・。ページを開くと、さまざまな思い出がよみがえってくるかもしれません。誰かに「贈る言葉」を、この本の中から探してみませんか。
本の表紙や小口などの装丁にも注目の1冊です。
2月のおすすめ本
『穴-HOLES-』
ルイス・サッカー/著
講談社/出版
主人公のスタンリー・イェルナッツは、やってもいないことをやったと言われて有罪になってしまい、少年たちの矯正キャンプへ放り込まれてしまいます。イェルナッツ家の者は、なぜかいつも、まずい時にまずいところに居合わせてしまうようです。そうしたときは、「あんぽんたんのへっぽこりんの豚泥棒のひいひいじいさん」のせいにして、運命を受け入れてきました。
そんなスタンリーがキャンプで仲良くなった友達・ゼロを助けるために、ついに自分で決心し、ある行動に出ます。スタンリーとゼロの運命は一体どうなるのでしょう。
1月のおすすめ本
『しめかざり』
森須磨子/著
福音館書店/出版
「たわら」「つる」「かめ」「しゃくし」「うま」「ほうじゅ」「へび」・・・
さて、これらは何を表していると思いますか。実は、お正月に飾る「しめ飾り」の形の名前です。みなさんの家では、しめ飾りを飾っていますか。
本来、しめ飾りはお正月の神様を迎えるためのものですが、家の中や外にまつられるさまざまな神様のためにも飾られます。この本では、しめ飾りの由来や形、作り方などが、子どもにも分かるように書かれています。ゴボウジメの作り方や日本各地のしめ飾りが紹介されていて、絵を見るだけでも楽しいですよ。お正月、家族みんなで楽しく読んでみませんか。
12月のおすすめ本
『世界一楽しい遊べる鉱物図鑑』
さとうかよこ/著
東京書店/出版
鉱物のでき方や特徴、色や形、日本の鉱物産地など鉱物についての基本的なことから本書は始まります。さらに鉱石を割ったり人工的に結晶を作ったりなど本格的な実験や、鉱石を使った万華鏡の作り方や鉱石を飾る標本箱の作り方なども載っています。タイトルの通り図鑑の部分もありつつ1冊でいろいろと遊べる本になっています。
鉱物図鑑だけを聞くと堅苦しそうで地味な感じがしますが、どのページもカラーで描かれていて眺めているだけでも楽しい1冊です。
11月のおすすめ本
『きみの友だち』
重松清/著
新潮社/出版
車の事故で足が不自由になり、松葉杖をつくようになった恵美と病弱な友だち由香ちゃん。2人を軸に恵美の弟ブンちゃんや同級生・先輩達を章ごとに主人公に据え「きみ」と語りかける事によって、それぞれの視点から友だち、人間関係の難しさ、生きづらさを描いています。
小・中学生から思春期を過ぎた大人まで共感できる「きみ」がいるのではないでしょうか。
10月のおすすめ本
『おそろし 三島屋変調百物語事始』
宮部みゆき/著
角川書店/出版
江戸は神田三島町にある三島屋でのお話。そこに預けられている17歳のおちかはマンジュシャゲの花を恐れる客人からその理由にまつわる話を聞く。その胸に秘められていた話は悲しくもおそろしい。それが三島屋変調百物語の始まりだった。それからおちかは「白黒の間」という座敷で人々から不思議な話を聞くようになる。そのおちかもまた、心に話を抱えるひとりだった。人の思いや弱さが引き起こす様々な出来事。その話を聞くうちにおちかの話も語られ始める。
9月のおすすめ本
『熱帯』
森見登美彦/著
文藝春秋/出版
作者がかつて出会った佐山尚一の『熱帯』という小説。無人島に流れ着いた男の冒険が綴られているその本は、なぜか読み終える前にこつ然と消えてしまった。それから長い年月が経ったある日、沈黙読書会なる不思議な集まりで、この本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたのは、「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」「この世界の中心には謎がある。『熱帯』はその謎にかかわっている」。この言葉の真意とは。
秘密を解き明かすべく集結した“学団”メンバー、神出鬼没の古書屋台“暴夜書房”など、『熱帯』の謎を追ううちに迷い込んでしまった不思議な世界をぜひ楽しんでみられては。
8月のおすすめ本
『赤い目のドラゴン』
リンドグレーン/文 ヴィーグランド/絵
岩波書店/出版
お母さんぶたが生んだ子どもたちといっしょにいた、赤い目のドラゴンと2人の姉弟のおはなし。小さなドラゴンは鳴くことはないものの、赤い目を輝かせたり涙を浮かべたりと、感情豊かに2人に懐いていました。なぜドラゴンがそこにいたのかは分かりません。けれどもそんなことは気にもならないほど、2人の姉弟はドラゴンが好きでした。
自分にとって特別なものに出会うと、心は弾むものです。その瞬間を切り取ったようなこの絵本は、切ない結末が待っていますが、大事な思い出にはかわらないと思わせてくれる1冊です。
7月のおすすめ本
『テディが宝石を見つけるまで』
パトリシア・マクラクラン/著
あすなろ書房/出版
テディはアイリッシュウルフハウンドという種類の大きな犬です。しかも人間の言葉を話せます。しかしその言葉は詩人と子どもにしか聞こえません。テディは吹雪の中、幼い兄妹を助け、飼い主で詩人のシルバンさんと暮らしていた小屋に連れていきます。そして、シルバンさんとの素敵な思い出を語ってくれます。
シルバンさんはテディに“きみが、宝石をひと粒がふた粒見つけられるといいな”と遺します。テディにとっての宝石とは何なのでしょうか。そして、テディは宝石を見つけることができるのでしょうか。
6月のおすすめ本
『親子でからだあそび』
佐藤弘道/著
世界文化社/出版
梅雨の季節。お家の中で、いっぱい体を動かして遊びませんか。この本では、NHK「おかあさんといっしょ」10代目たいそうのおにいさんを務めた著者が、親子でふれあい楽しく遊べる「親子からだあそび」を紹介しています。本書は0歳から4歳のお子さんがあそびの対象年齢としてありますが、小学生のお子さんとでも十分に遊べる内容です。
本書の中には、子どもたちが楽しむ笑顔があふれています。
子どもたちの成長はあっという間です。ぜひ、お子さんと一緒に体を動かして、笑顔あふれる素敵な時間を過ごしましょう。
5月のおすすめ本
『せいめいのれきし』(改訂版)
バージニア・リー・バートン/文・絵 いしいももこ/訳
岩波書店/出版
「地球上に、生命が生まれた時から今までのおはなし」です。
この壮大な命のリレーを5幕34場のお芝居に見立て作者のバージニア・リー・バートンが8年もの歳月と情熱をかけて完成させた絵本の傑作です。
1962年の出版以来、半世紀以上にわたって子どもたちに読み継がれてきましたが、研究が進みそれまで分かっていなかったことが解明され、2015年に日本で改訂版が出版されました。
プロローグでは銀河系から始まり、1幕は古生代、2幕は中生代、そして最後の5幕では現代の人々の生活へと続いていきます。エピローグでは、その続きの主人公が私たちだと教えてくれます。
バートンの優しいタッチの絵を楽しみながら、地球上の38億年のバトンリレーに思いを馳せてみませんか。大人の方にもぜひ読んで欲しい一冊です。
4月のおすすめ本
『色と性格の心理学』
ポーポー・ポロダクション/著
日本文芸社/出版
好きな色から自分の内面が分かり、逆にこんな性格になりたいと思ったときに色の力を借りる、さらに相手の好きな色が分かれば、その人の内面も知ることができるというように、色と性格は相互に影響を与えると、本書で書かれています。自分に自信を持ちたいときは赤、積極的な性格になりたいときは黄色など、身に付ける色によって潜在意識に働き掛け、心の奥から変化をもたらしてくれるそうです。
心機一転、新たに何かを始めるのにぴったりな4月。色の力を借りて、変身してみるのもいいかもしれません。
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更新日:2020年04月01日