令和2年(2020年)8月

更新日:2021年03月31日

身に付いた美学

随筆「美学」が掲載されたホトトギス(合資会社ホトトギス社)

 コロナ禍、梅雨前線の停滞による豪雨で九州をはじめさまざまな所で甚大な被害が出ており、心を痛めているさなか、心温まる話題が舞い込んできました。

 「貴市出身の鈴木啓示さんに届けていただきたい」と、福岡県の金子清黙(金子三郎)さんから郵便。中身は日本最古の月刊誌「ホトトギス」に掲載されている金子さんの随筆「美学」でした。金子さんは元JALのパイロット。39年余りの現役時代には、多くの有名人が搭乗されたそうですが、その中で、降機時に必ず分かる人があったと。「お客様の流れの中で一人だけ立ち止まり、必ず振り向かれる人がいる。そして操縦席に向って姿勢を正して深く一礼をされる。端正な氏の姿は実に美しい。」その人物は、本市出身で元プロ野球選手・監督の鈴木啓示さんでした。

 鈴木さんは、通算317勝を挙げ、日本プロ野球名球会会員で、わが市が誇る不動の大エースです。金子さんが見ておられた鈴木さんの姿を想像しながら随筆を拝見し、心に響くものがありました。

 このたびのコロナウイルス感染症のことで、ICT化の進展をはじめ社会が激変しようとしています。しかしながら、人への「思いやり」や「感謝の気持ち」を私たちが子どもたちにしっかりと伝えなければならないと思います。

 皆さんとともに誇れる西脇市を創ってまいりましょう。

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