広報にしわき平成25年6月号クローズアップ「北播磨黒田官兵衛生誕地の会」
「黒田官兵衛」で地域を盛り上げたい
豊臣秀吉の軍師として、戦国時代を駆け抜けた黒田官兵衛。信長、秀吉、家康の三英傑によってその才能を称えられた稀代の知将は、キリシタン大名としても有名で、実は連歌や茶道に親しんだ文化人でもありました。
北播磨黒田官兵衛生誕地の会 (完成したばかりの看板を前に)
実は黒田庄の出身?
通説では黒田氏は近江国の発生とされていますが、最近の研究で「江戸時代の文献に官兵衛やその祖先が播磨国多可郡黒田村生まれとするものが多数ある」と紹介されたことがきっかけで、多可郡黒田村出自説が次第に関係者の注目するところとなりました。そんな中、地元の黒田集落の有志を中心として4月28日に設立されたのが「北播磨黒田官兵衛生誕地の会」です。
自然に人が集まった
「黒田家略系図が伝わる荘厳寺をはじめ、多くの人々が官兵衛ゆかりの史跡を求めて黒田集落に来訪されます。今ここでは新しいまちづくりが始まろうとしています。」と会長の森脇昇太郎さん。最初はそれほど官兵衛について詳しかったわけではないそうですが、次第に彼の魅力に引き込まれていきました。「彼の調略や策略は味方の被害を最小限にするための工夫のたまもの。晩年は城下の子どもたちと遊ぶなど明るくひょうきんで、何より部下から強く慕われた、とても誠実な人物です。特に、『我、人に媚びず 富貴を望まず』という彼の言葉は心に響きますね。」と楽しげに話されました。
そんな会長のそばには、地元の様子に詳しい方や歴史好きな方が自然に集まって来ました。官兵衛の祖先などの事績を顕彰し、黒田氏に関係する史跡や史料などを保存整備しながら、地域を活性化しようと会を設立したことは自然な流れだったそうです。
副会長の勝岡清宏さんと事務局次長の芝本満さんは「短い準備期間にもかかわらず、総会には50人以上も参加してくれた。会員数も順調に増えています。」と、市内の盛り上がりに手ごたえを感じています。
歴史ロマンを感じてほしい
「他の地域に比べて、具体的な文献や伝承がこの地域に多いのは事実です。歴史を身近に感じながら、一緒に楽しく西脇市を盛り上げていきましょう。」と森脇会長。生誕地の会では、今後、講演会(6月30日)、官兵衛まつり(11月17日)、語り部養成講座、ゆかりの地めぐりハイキングと予定が盛りだくさん。
平成26年1月から、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が放映されます。皆さんも壮大な歴史ロマンを楽しんでみてはいかがですか。
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更新日:2021年03月31日