よくわかる「西脇市立地適正化計画」
西脇市では、平成30年12月に「西脇市立地適正化計画」を策定しました。
この計画は、都市全体の構造を見直し、利便性の高いコンパクトなまちづくりを目指していこうとするもので、市街化区域内に居住誘導区域と都市機能誘導区域を設定しています。
居住誘導区域 |
都市の居住者の居住を誘導すべき区域 |
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都市機能誘導区域 |
都市機能増進施設の立地を誘導すべき区域 |
引用:都市再生特別措置法第81条第2項第3号
なぜコンパクトなまちづくりを目指すのか
人口減少と高齢化率の増加
令和2年(2020年)では約4万人程度の西脇市の人口は、今後20年でおよそ1万人減少し、約3万人程度になると推計されています。また、高齢者数は横ばいであるものの、人口減少に伴い高齢化率は今後上昇する見込みです。
西脇市が抱える問題
西脇市では市街化区域に市の約半数の人口が居住しており、将来的に市街化区域内の人口密度が低下していくとみられます。
このほか、人口密度の低下によって、医療・福祉施設、商業施設等の生活サービス機能の低下なども懸念されます。
これらの問題への対策として、コンパクト・プラス・ネットワークの考え方のもと、居住の誘導と暮らしに必要なサービス施設を維持していくため、立地の適正化を図っていくことが求められます。
西脇市が目指す都市構造~2拠点の形成とつながるまち~
都市機能を東西2拠点に集約化
これからの西脇市は、まちの持続性を確保するため、東西に2つの拠点を形成することで都市機能を集約化し、その周辺を住みやすいまちにしていくことを目指しています。
東西の2つの拠点は、次のとおりです。
東の拠点
市庁舎・市民交流施設Orinas(オリナス)
交通利便性が高く、病院等の都市機能が多く立地する市街化区域東側のエリアでは、市庁舎・市民交流施設Orinas(オリナス)を中心とした東の拠点を形成し、健康交流、地域交流、観光交流の拠点となる施設を集約しています。
市庁舎・市民交流施設Orinas(オリナス)へのアクセス道路(周辺道路)や幹線道路の整備によって、交通利便性が向上しました。
西の拠点
茜が丘複合施設「Miraie(みらいえ)」
図書館や子育て支援施設等の機能を持つ「茜が丘複合施設「Miraie(みらいえ)」」を中心とした西の拠点を形成し、教育・文化・子育てに関する都市機能を集約しています。
市の文教地区としての位置付けし、学校教育施設が隣接して立地している地区です。
コンパクトなまちづくりが進んでいます
中心市街地への都市機能や居住の誘導・集約
- 市庁舎・市民交流施設Orinas(オリナス)のオープン(令和3年5月)
- 商業施設の誘導
- 空き家の利活用
コンパクト・プラス・ネットワークの考え方
市街化区域は、都市機能を集約(コンパクト)します。
それ以外の地域は、全ての地域でサービスを満たすのではなく、中心部と各地域を公共交通によってつなぐこと(プラス・ネットワーク)で、持続可能なまちを目指していきます。
令和3年4月1日から、ループバス「めぐリン」、乗合タクシー「むすブン」を新しく運行しています。
ループバス「めぐリン」
乗合タクシー「むすブン」
ループバス「めぐリン」の運行によって、市街地内の回遊性を向上させるとともに、地域と地域を結ぶ新たな公共交通として乗合タクシー「むすブン」を導入しています。
詳しくは下記リンク先をご覧ください。
さらに詳しく知りたい方へ
西脇市立地適正計画の策定以降、法律に基づき、「都市機能誘導区域」や「居住誘導区域」の区域外での一定の開発行為等について届出が必要となっています。計画の詳しい内容や届出についてさらに詳しく知りたい方は、下記リンク先をご覧ください。
更新日:2021年05月07日