地域医療夏季セミナー2025を開催しました
兵庫県内の11地区で開催された「地域医療夏季セミナー2025inひょうご」に、123名の医学生が参加し、その一環として西脇病院が8月7日と8日に9名の学生を受け入れました。
このセミナーは、神戸大学と兵庫県地域医療支援センターが主催し、医学生に地域医療の重要性を理解してもらうことを目的としています。参加した学生たちは、西脇病院での見学や体験を通して、地域医療の現場について楽しく学ぶことができました。
1日目
オリエンテーション
オリエンテーションでは片山市長と片山病院長が歓迎の挨拶を行いました。また、西脇市のPR動画で地域の特徴や文化を紹介しました。
片山象三市長
片山重則病院長
岩井病院事業管理者
来住副院長
上田事務局長
救急実習・DMAT活動紹介
経験豊富な看護師が、DMAT(災害医療チーム)の活動内容や役割について解説しました。
DMATの重装備を体験
DMATの活動を紹介
市民交流施設オリナス(医師会館)見学
西脇市市民交流施設は、“つながり”をコンセプトに掲げ、健康・地域・観光という三つの柱で交流を促進する拠点です。今年は、市役所に隣接する「市民交流施設」、西脇病院と連携する「健康福祉連携施設」、そして庁舎を含む三か所を見学しました。西脇市では市役所、西脇病院、さらに西脇市多可郡医師会が一体となった連携体制を強化し、市民の安心・安全と地域振興に取り組んでいます。
オリナスホールを見学
西脇市多可郡医師会がある「健康福祉連携施設」を見学
郷土資料館にて機織り体験
西脇市郷土資料館では、地元特産の播州織をより身近に感じてもらうため、機織り体験を行いました。まずは館内で、西脇市の歴史や播州織が生まれた背景、そして繊維産業を支えてきた技術革新の歩みを学習。続いて、小型の手織り機に色とりどりの経糸(たていと)と緯糸(よこいと)をセットし、自分だけのオリジナル播州織コースターを織り上げました。学生は、ふだんは見るだけの機械から自分の手で一枚の織物を完成させる楽しさを体感。地場産業の魅力を実際に味わう充実した時間となりました。
資料館にて西脇市や播州織の歴史を学習
機織り体験の様子
播州織コースターが完成
株式会社いけうち 工場見学
株式会社いけうちを訪問し、まずは独自開発のスプレーノズル技術を見学しました。この技術は加湿だけでなく、殺菌・消毒、洗浄など多様な分野で活用されています。続いて、同技術を応用して養液をミスト状に噴霧し、糖度の高い「霧のトマト」を栽培するビニールハウスを見学。甘みがぎゅっと詰まったトマトが育つ様子を、目の前で体感しました。
濡れない霧「ドライフォグ」を体験
「霧のトマト」のビニールハウスを見学
院内見学
2班に分かれて院内を見学。岩井病院事業管理者と来住副院長が引率し、外来やリハビリ室、放射線科、医局などを案内しました。
入院棟デイルーム
救急外来
交流会バーベキュー
西脇市の「日本のへそ日時計の丘公園」にて、バーベキューを囲んで交流会を開催しました。参加者には、地元の診療所でご活躍の先生方や、豊富な経験をお持ちのベテラン医師の皆さま、そして地域医療を支える「西脇小児医療を守る会」のメンバーをお迎えしました。医学を志す学生にとっては、さまざまな立場の方々と和気あいあいと語り合う貴重なひとときとなりました。
地元食材や黒田庄牛を堪能
西脇市の豊かな自然に囲まれてのBBQは格別!
2日目
八千代診療所見学
2日目の午前、医学生たちは多可町八千代区にある八千代診療所を訪問しました。この診療所は、兵庫県多可郡多可町下村に位置し、地域医療の要として地域住民を支えています。見学を通じて、学生たちは地域医療の現場を直接体験し、将来の医師像を描くうえでかけがえのない学びを得ることができました。
八千代診療所の概要について説明
診療所内を見学
診療所前で記念撮影
先輩医師とのランチタイム
昼休みを活用し、まもなく社会に出る医学生の抱える不安や疑問に対して、当院の先輩医師が各々の経験をもとにアドバイスを行いました。医学生の皆さんにとって、現場で活躍する医師の生の声を直接聞く貴重なひとときとなりました。
昼食は「黒っこおばんざい」のお弁当。
地域医療ワークショップ
来住副院長がテーマを「地域医療」としたワークショップを今年も開催しました。参加した学生は二つのチームに分かれ、想定患者の事例をもとに熱心な討議を重ねました。各チームは、問診時の具体的な質問項目、実施すべき検査内容、そしてその後の患者ケアプランについて意見を活発に交換しました。
本ワークショップでは、病院スタッフが患者役を務める模擬診療を実施。この実践的な演習により、医学生は実際に近い診療環境の中でコミュニケーション技術や医療面接スキルを磨くことができました。
来住副院長が、地域医療においては患者さんのおかれている背景、家族など医学的なもの以外の様々な「気づき」が重要であると説明
先輩研修医も交えてのグループディスカッション
それぞれが自由に考え、意見を出し合う医学生
スタッフが患者を演じ、地域医療における診療の現場を疑似体験しました。
総括
2日間のすべての研修を終え、総括を行いました。
一言ずつ、今回のセミナーに対する振りかえりを述べる医学生
学生たちへの締めくくりとして、岩井病院事業管理者と片山病院長、来住副院長が心のこもった激励の言葉を贈りました。
最後は全員で記念撮影
今年も地域医療夏季セミナー2025が無事に終了しました。
夏休みの貴重な時間を費やして参加いただいた医学生の皆さん、ご協力いただいた関係者の方々に、心より感謝を申し上げます。このセミナーに参加した医学生たちが、近い将来、地域医療の現場で活躍する姿を心から楽しみにしています。




更新日:2025年11月05日