地域医療夏季セミナー2023を開催しました
「地域医療夏季セミナー2023inひょうご」が開催され、西脇病院は8月9日と10日に11名の医学生を受け入れました。このセミナーは、医学生が地域医療に対する認識を深めることを目的に、神戸大学と兵庫県地域医療支援センターが主催。今年は100名以上の学生が県内9地区で参加しました。
1日目
オリエンテーション
オリエンテーションでは医学生が自己紹介した後、片山市長と岩井病院長が歓迎の挨拶を行いました。また、西脇市のPR動画で地域の特徴や文化を紹介しました。
片山象三市長
岩井正秀病院事業管理者兼病院長
来住副院長
上田事務局長
救急実習・DMAT活動紹介
経験豊富な看護師が、DMAT(災害医療チーム)の活動内容や役割についての解説と、救急実習を行いました。
DMAT(災害医療チーム)活動紹介
DMATの重装備を体験
BLS実習の様子
胸骨圧迫(心臓マッサージ)、人工呼吸による心肺蘇生とAED(automated external defibrillator:自動体外式除細動器)の使用について、当院の医師と看護師が実演
市民交流施設オリナス(医師会館)見学
西脇市市民交流施設は、「つながり」をテーマに、健康・地域・観光を軸とした3つの交流機能を有する施設です。「市庁舎」、「市民交流施設」、そして西脇市多可郡医師会がある「健康福祉連携施設」を見学しました。西脇市では、市役所、西脇病院、そして西脇市多可郡医師会が密接に連携しています。
「市民交流施設オリナス」ロビーにて施設の概要を説明
オリナスホールを見学
スカッシュ、体操やヨガ教室等ができる「うごくスタジオ」
西脇市多可郡医師会がある「健康福祉連携施設」へ移動
西脇市多可郡医師会の会議室。岩井院長が西脇病院と医師会、市役所の連携などについて解説
昼食はTAKAMI COFFEE(タカミコーヒー)のワンプレートランチ
旧来住家住宅、播州織工房館、玉木新雌 見学
西脇市の地域性を深く理解してもらうために、大正時代の高級民家で国登録有形文化財として登録されている「旧来住家住宅」と、外観の特徴であるのこぎり屋根の工房およびアンテナショップ「播州織工房館」を訪問しました。その後、バスで移動して、玉木新雌の播州織工場を見学しました。
旧来住家住宅で記念撮影
当時の最高級の用材と最高の技術を用いて建築された家屋
播州織の特長や歴史について解説
播州織特有の柔らかな肌触りや質感を体験
玉木新雌のLab(工房)を見学
製造や加工、販売など様々な工程を見学
院内見学
2班に分かれて院内を見学。岩井病院長と来住副院長が引率し、外来やリハビリ室、放射線科、医局などを案内しました。
入院棟
外来
交流会バーベキュー
1日目の夕食は、西脇市の「日本のへそ日時計の丘」で交流会BBQを開催しました。開業医や先輩養成医、地域で活躍する市民の方々を招待し、医学生と交流を深めました。
地元食材や黒田庄牛を堪能
西脇市の豊かな自然に囲まれてのBBQは格別!
2日目
地域医療ワークショップ
来住副院長が学生たちに向けて地域医療に関するワークショップを開催。2グループに分かれて、模擬症例に対する問診内容や検査項目、患者のマネジメントの仕方について意見を出し合いました。また、実際に当院スタッフが模擬患者を演じ、医学生に医療面接を行いました。
来住副院長が、地域医療においては患者さんのおかれている背景、家族など医学的なもの以外の様々な「気づき」が重要であると説明
先輩研修医も交えてのグループディスカッション
それぞれが自由に考え、意見を出し合う医学生
スタッフが患者を演じ、地域医療における診療の現場を疑似体験しました。
先輩医師とのランチタイム
昼食の時間を利用して、就職を迎える医学生が抱える不安や悩みに対して、当院の先輩医師がそれぞれの立場からアドバイス。医学生の皆さんにとって、現場の声を直接聞くことができる貴重な機会となりました。
2日目の昼食は「黒っこおばんざい」のお弁当
終始和やかな時間となりました。
八千代診療所見学
2日目の午後は多可町にある八千代診療所を見学。
八千代診療所へ到着
診療所内を案内
八千代診療所の概要について説明
派遣医師として診察を行う当院の医師との意見交換
総括
2日間のすべての研修を終え、総括を行いました。
研修を終え、総括を行う様子
一言ずつ、今回のセミナーに対する振りかえりを述べる医学生
最後は全員で記念撮影
短い間ではありましたが、地域医療夏季セミナー2023が終了しました。
夏休みの貴重な時間を費やして参加いただいた医学生の皆さん、ご協力いただいた関係者の方々に、心より感謝を申し上げます。医学生の皆さんが近い将来、私たちと一緒に働ける日を楽しみにしています。
更新日:2023年08月22日