研修医 2020年

　西脇病院での2年間の研修プログラムにおいて、折り返しとなる1年が過ぎました。右も左もわからず指導医の先生はもちろん、多くのスタッフの方々に支えていただきながら過ごした1年だったように思います。

　1年働いた感想として、こんなに働きやすい職場はないと思います。初期研修先を決めるにあたって、「どんなことができるのか」を重視する方が多いと思います。西脇病院は研修医が主体となって動くことができます。そのため手技をしっかり行いたい、症例をしっかり学びたいなど、自分の興味があることをとことんさせてもらえる病院で、大変学び甲斐のある研修病院ではないかと思います。

　また、病院の雰囲気もとても魅力的です。内科であれば主治医として方針を考えさせていただきながら、困ったことがあればすぐに相談しバックアップしてくださる先生方に恵まれました。内科以外の科の先生方にもローテーション期間にかかわらずいつも親切にしていただきました。コメディカルのスタッフの方も明るくフレンドリーな方がとても多く、とても充実した毎日を送ることができています。

　私は病院見学のメリットとして「病院の雰囲気を知る」こともひとつだと思っています。実習などで大変だとは思いますが、興味を持たれた方はぜひ一度見学にお越しください。少し遠い町ではありますが、皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

　医師になろうと決心して6年間国家試験の勉強を行い、晴れて念願の医師となり過ごした初めての病院での2年間の研修を無事に終えることができました。これまでの人生で西脇市を訪れたこともなく、今までこの地で働くことも夢にも考えていませんでした。今まで都会で育った私としては田舎での生活は不安しかありませんでした。休日は何をしたらいいのだろうとか、アフター5を楽しめるのだろうかなど不安はつきませんでした。

　しかし、実際に仕事を始めてみると平日は担当している患者さんのことを考えたり悩んだり勉強することも多く時間が足りないくらいでしたし、時には研修医の仲間と悩みを相談したり相談されたりと充実した時間を過ごしていました。休日は周りの温泉を巡るという新たな趣味ができ、また、都会までのアクセスも良いため車さえあれば1時間程度で都会に出ることも可能で、休日の過ごし方に困ることもありませんでした。仕事の環境としても西脇病院はとてもスタッフが優しく、悩んだ時には相談にのってくれるとても良い職場環境だと思います。また、休暇も取得しやすく仕事とプライベートの両立も可能だと思います。

　また、西脇病院では研修医も主治医として患者さんに積極的に関わっていくことになります。研修医という立場ですが、治療方針だけでなくさまざまな職種のスタッフから成るチーム医療のリーダーとしてチームをまとめていく必要があります。大変なこともありますがその分やりがいも大きいです。患者さんやその家族から感謝されたり、時にはお手紙をいただくことがあります。主治医の立場は責任も伴い大変だと感じることもありますが、医師という職業になって良かったと実感することができます。

　西脇病院はコロナ禍では発熱外来を立ち上げたことでメデイアからも注目を浴びました。都会での研修も得るものは多いと思いますが、西脇病院でも都会の病院に負けないくらいたくさんのことを学ぶことができます。研修医の2年間は人生で一度きりの大切な時間です。その大切な時間をこの西脇病院で過ごしてみませんか。あなたを成長させてくれる環境が西脇病院にはあると思います。是非一度見学に来てその空気を感じてみてください。