脳神経外科

更新日:2022年07月15日

診療科の特徴と診療内容

 脳神経外科は、現在常勤医5名(5名は日本脳神経外科学会専門医で、3名は日本脳神経血管内治療学会専門医)体制で診療を行っています。

当院は、

  1. 日本脳神経外科学会専門医研修連携施設
  2. 日本脳神経血管内治療学会認定研修施設
  3. 日本脳卒中学科研修教育施設
  4. 臓器移植を行うための脳死判定による臓器提供施設

に指定され、北播磨地域の脳卒中や頭頸部外傷の救急診療をはじめとして、脳神経外科手術全般を行っています。また、脳卒中センターを設置し、24時間体制で救急患者の受け入れ、治療を行っています。

 MRI装置も更新され、3T(テスラ)の最新機器が使えるようになりました。

 手術は、脳腫瘍の開頭手術や経鼻的下垂体腫瘍摘出術、脳内出血・くも膜下出血などの出血性病変に対する緊急手術、脳梗塞に対する血行再建術などを行っています。

 また、最新鋭の3次元脳血管撮影装置を用いた血管内手術も常時行っており、脳動脈瘤のコイル塞栓術や脳主幹動脈閉塞の血栓回収術、動脈狭窄に対するステント留置術にも積極的に取り組んでいます。この分野は、機器の進歩も著しく、手術数も増加しています。

 さらに、悪性脳腫瘍に対しては、手術、化学療法、放射線療法に加え、腫瘍治療電場療法(TTF)を、新たに行えるようになりました。

手術実績(2020年1月~12月)

内訳(脳神経外科的手術の総数 307例)

脳神経外科手術実績

主な手術内容

件数

 

 

主な手術内容

件数

脳腫瘍摘出術

12例

 

減圧開頭術

4例

脳腫瘍生検術

0例

 

慢性硬膜下血腫手術

83例

経蝶形骨洞手術

2例

 

その他外傷

2例

破裂脳動脈瘤

4例

 

水頭症手術

27例

未破裂脳動脈瘤

2例

 

脳神経減圧術

3例

脳動静脈奇形

1例

 

その他

12例

頚動脈内膜摘除術

0例

 

血管内手術

130例

バイパス手術

3例

 

動脈瘤塞栓術(破裂)

21例

高血圧性脳内血腫(開頭血腫)

25例

 

動脈瘤塞栓術(未破裂)

15例

高血圧性脳内血腫(定位手術)

0例

 

脳動静脈奇形(脳)

5例

急性硬膜外血腫

1例

 

脳動静脈奇形(脊髄)

0例

急性硬膜下血腫

7例

 

閉塞性脳血管障害

82例

備考:rt-PAを用いた4.5時間以内の超急性期経静脈的血栓溶解療法 11例。

地域医療機関の先生方へ

 昨今の医療崩壊はすさまじく、北播、丹波、篠山地域で常勤の入院手術ができる脳神経外科を置く病院が次々と姿を消し、西脇病院は数少ない公的病院のひとつとなりました。地域の中核病院として住民の健康を守るため常に24時間体制で対応いたしますので、いざというときにはすぐにご連絡ください。

 また、MRIがこれまでの1.5Tと3Tの2台稼動となり、予約待ち時間が短縮されています。もちろん急を要する患者には即座に対応します。

 脳梗塞に対するt-PAを用いた血栓除去溶解療法は、適応時間が発症から4.5時間に延長されましたが、治療開始が早ければ早いほど転帰も良くなる治療ですので、脳卒中が疑われた場合には躊躇なくご紹介ください。

医師紹介

片山医師

片山 重則

  • 副院長
  • 脳神経外科主任部長
  • 脳卒中センター長

資格

  • 日本脳神経外科学会専門医・指導医
  • 日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会専門医・指導医
  • 日本医師会認定産業医
脳神経外科

医師

役職

資格

澤 秀樹

病院長補佐
診療局長
部長
ICU/CCU治療部長

日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
日本脳卒中学会専門医・指導医

井口 基

部長

日本脳神経外科学会専門医・指導医

内橋 義人

部長

日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本定位・機能神経外科学会機能的定位脳手術技術認定医
ボトックス療法認定医
髄腔内バクロフェン療法専門医

三浦 伸一

 医員

日本脳神経外科学会専門医

この記事に関するお問い合わせ先

西脇病院 事務局 病院総務課

〒677-0043
西脇市下戸田652-1
電話:0795-22-0111
ファックス:0795-23-0699

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