血液内科
診療科の特徴と診療内容
血液内科では、白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫など造血器悪性腫瘍をはじめ、難治性貧血、紫斑病などあらゆる血液病の診療を行なっています。本院にはクラス100のクリーンルーム3室や末梢血幹細胞採取のための成分採血装置や造血幹細胞測定器(フローサイトメトリー)も整備され、造血器悪性腫瘍に対する造血幹細胞移植(末梢血幹細胞移植・骨髄移植)も実施します。
対象疾患
再生不良性貧血、溶血性貧血、急性白血病、慢性白血病、骨髄異形成症候群(MDS)、悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫)、多発性骨髄腫、成人T細胞白血病、多血症、骨髄線維症、特発性好酸球増多症(HES)、血小板減少性紫斑病、血友病などすべての血液疾患。
当院では3名の血液専門医(うち2名常勤医)が外来を担当しています。移植医療には重症感染症治療や全身管理など高い医療技術が求められますが、数多くの「がん薬物療法専門医」「総合内科専門医」「がん治療認定医」とともに「移植認定医」「細胞治療認定管理師」も常勤し、常に最新の診断法や治療法に関する情報を収集し、治療成績の向上を心がけています。
患者の皆様へ
本院は、2019年4月より新専門医制度に対応する日本血液学会認定「専門研修施設」として以下の臨床研究も行っています。
造血器悪性腫瘍単球系細胞におけるCD74発現強度と臨床病態に関する臨床研究 (PDFファイル: 203.1KB)
骨髄腫関連疾患患者の臨床データおよび治療経過に関する疫学観察研究 (PDFファイル: 693.6KB)
びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫におけるTFL発現強度の臨床的意義に関する後方視的調査研究 (PDFファイル: 84.2KB)
びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫におけるTFL発現強度の臨床的意義に関する後方視的調査研究 (PDFファイル: 181.3KB)
症候性多発性骨髄腫に対する自家末梢血幹細胞移植後の地固め・維持療法の効果 (PDFファイル: 127.3KB)
特発性好酸球増加症候群の診療ガイドライン作成に向けた疫学研究 (PDFファイル: 233.0KB)
日本血液学会 疫学調査「血液疾患登録」 (PDFファイル: 34.8KB)
造血細胞移植および細胞治療の全国調査 (PDFファイル: 330.6KB)
西脇病院血液患者の臨床データおよび治療経過に関する疫学観察研究 (PDFファイル: 141.0KB)
地域医療機関の先生方へ
原因不明の貧血やリンパ節腫脹、不明熱の診断にお困りのときは遠慮なくご相談ください。既往歴や健康診断を含め一見正常な過去の血液検査結果が大変役立つこともありますので、診療情報提供書に過去の検査結果も添付していただければ助かります。
外注ラボから芽球の出現(白血病疑い)を指摘されたとき、著しい出血傾向や血小板減少症(2万未満)、重症貧血(ヘモグロビン6グラム/㎗未満)の患者さんは、救急対応(緊急入院)が必要ですので、いつでもご連絡ください。
医師紹介
医師 | 役職 | 資格 |
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松井 利充 | 医監 | 日本内科学会認定内科医・指導医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 日本造血細胞移植学会造血細胞移植認定医 細胞治療認定管理師制度協議会認定細胞治療認定管理師 日本臨床腫瘍学会暫定指導医 厚生労働省認定臨床修練指導医 |
柏木 貴雄 | 医長 | 日本内科学会(認定医・総合内科専門医) 日本消化器病学会(専門医) 日本血液学会(専門医) 日本消化器内視鏡学会 日本臨床栄養代謝学会TNTコース修了 |
鈴木 知秀 | (非常勤) | 日本血液学会認定血液専門医 |
更新日:2023年06月01日