老年内科
老年内科とは
令和6年4月より西脇病院に老年内科が開設されました。高齢化率約34%の西脇市に位置する当院では、患者さんの多くが65歳以上です。老年内科は高齢者を直接診療するために設立されたのではありません。
高齢者の特徴は、一言でいうと多様性です。4歳児の発達が大体同じであることに比べて、例えば75歳と一括りにしても、スポーツを楽しめる方から寝たきりの方まで様々な方がいらっしゃいます。このため、高齢者は年齢だけで判断することはできず、日常生活はうまく送れているか、暮らしにおける問題点はないか、介護やサポートする方の状況はどうかなど、様々な視点から対応する必要があります。
また、このような多様性を持った高齢者が入院された場合、主治医による病気の治療だけでなく、本人のできることや周囲の状況も踏まえての対応を考慮しておかなければ病気だけを治療しても良い結果につながらないことがあります。さらに、例えば高齢者が入院中に治療のために安静にしていると体力が落ちてしまうことがありこれに対する予防も必要です。また、多くの薬が相互作用を起こして悪影響を及ぼさないように様々なところから処方されている薬の調整を行うなど、主治医とは異なる観点から高齢者の全身や背景を含めたサポートが必要です。
老年内科は、このような役割を担うために設立されました。現時点では、主治医として直接病気の治療を行うことはありませんが、病気の治療を行う診療科の主治医や、病院にいる様々な看護師、理学療法士、言語聴覚士、栄養士、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなどのスタッフと共に、高齢者のトータルケアを行いより良い入院生活と円滑な退院を支援することを主な業務としています。
老年内科の活動内容
大腿骨近位部骨折患者に対する全身管理
当院では、内科・整形外科・麻酔科が連携し、大腿骨近位部骨折の患者を24時間365日体制で緊急受け入れ、早期手術に繋げる体制を整えています。これらの患者の多くは高齢者であり、骨折のみならず、さまざまな合併症や機能障害を抱えていることが多いため、手術以外の全身管理については老年内科が中心となり、多職種と連携して対応しています。
老年内科は、早期手術の実現に加えて、術後の綿密な全身管理を行うことで、周術期合併症の予防、術後の機能回復支援、さらには再骨折予防(二次骨折予防)を積極的に推進しています。
ポリファーマシー・カンファレンス
すべての診療科に入院された患者について、病棟薬剤師が内服薬の評価を行っています。多剤併用や効果の重複、相互作用の懸念がある場合には、老年内科が主催するポリファーマシー・カンファレンスで検討されます。
主治医と連携し必要に応じて薬剤の調整や減薬を行い、その内容を処方の主治医にフィードバックしています。入院を契機として入院理由以外の健康課題にも着目し、薬剤全体の見直しを図っています。
院内せん妄予防・睡眠支援・身体拘束の最小化
老年内科は、病棟スタッフとともにせん妄予防カンファレンスに必要時参加し積極的にせん妄予防に取り組んでいます。多職種からなる Geriatric Assessment and Support Team(GAST)と連携し、環境調整や睡眠支援などの対策を講じています。
これらの取り組みにより、患者さんへの身体拘束の最小化を図るとともに、夜勤スタッフの業務負担の軽減にも貢献しています。
医師紹介
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医師 |
役職 |
所属学会・資格 |
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来住 稔 |
副院長 |
日本内科学会(認定医・総合内科専門医・指導医) 岡山大学医学部医学科 臨床教授 |
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柏木 明香 |
医長 |
日本内科学会(認定医) |
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堀 尚也 |
医長 |
日本内科学会(機構認定専門医) |
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藤井 紫乃 |
医員 |
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更新日:2025年03月28日