放射線科

更新日:2020年07月20日

診療科の特徴と診療内容

  1. 一般検査:消化管透視、マルチスライスCT、MRI(3テスラ、1.5テスラ)、RI
  2. 特殊検査:電子気管支鏡、CT下生検、血管造影(DSA)
  3. IVR:動注化学療法、血管塞栓術、リザーバー留置術
  4. 放射線治療

放射線治療について

 平成19年11月より、新病棟のオープンとともに、放射線治療が始まりました。

 放射線治療は化学療法、手術療法とともに、がん治療の3本柱の一本として重要な役目を果たしています。厚生労働省の人口動態統計によると、がんは1981年以来日本人の死亡原因の第1位となり、現在は全死亡者数の3人に1人ががんで亡くなっています。しかし、近年の診断技術、治療方法の進歩により、がんを克服する人が増えていることも確かです。 がん治療の3本柱の1つである放射線治療も、最近のIT革命とともに進歩しており、今後ますます重要な位置を占めていくと考えられています。

 放射線というと恐ろしいものと考えられがちです。では、放射線とは、いったい何でしょうか?放射線についてご説明します。

 放射線とは、光の仲間の電磁波や高速の粒子をいいます。自然の日光にも含まれています。 1895年ドイツの物理学者レントゲンによりX線(すなわち、わからない線)として発見されました。この放射線を高いレベルで用いると、このエネルギーをがんや他の病気の治療に利用できます。 これが放射線治療(放射線療法・X線療法)です。

 それでは、どのようにして放射線は人体に作用するのでしょうか?少し難しい話になりますが、物質中を放射線が走ると、その道筋にそって物質の分子が電離します。この電離作用により、高いレベルの放射線は細胞を殺し(DNA切断が主な原因)、細胞の成長と分裂を阻止します。 がん細胞はその周囲にある正常な細胞より早く成長し、分裂するので、放射線治療はがんを治療する上で有用な方法となります。

 放射線治療医は、放射線の投与量と影響を受ける正常組織の範囲を厳密に設定することにより、正常組織の影響を最小限に抑え、がん細胞を最大限に痛めつける治療計画を立てていきます。

 放射線治療は、体の表面や奥にある病気を治すことができます。手術をすれば、病気の部分と一緒に体の一部を取り除いてしまうばかりか大きな傷跡も残るのに比べて、放射線治療の特徴は、「機能温存」とか、「Quality of Life(=生活の質)の尊重」と言われます。また、病気で弱りきった患者さんに、不必要に強すぎる治療をしても体力を奪うだけで意味がありません。放射線治療は、手術と同じくらい強力な治療からそのような病気で弱った患者さんの他の方法ではとれない苦痛を取り除いてあげる「やさしい」治療まで幅広い治療を行うことができます。

地域医療機関の先生方へ

 当科では、上記の放射線治療のほか、従来から行っているCT、MRI、マンモグラフィー、骨シンチ等のRIなど、画像診断全般の読影を行っています。また、月曜日には、非常勤の専門医により、血管系IVRによる積極的な治療を行っています。

 そのほかに、内科の協力のもと、CT下生検もできるだけ行ってまいります。

医師紹介

放射線科医師紹介
医師 役職 資格
坂口 俊也 医療技術局長
主任部長
日本医学放射線学会専門医
日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医
日本放射線学会研修指導医
検診マンモグラフィ読影認定医
金川 公夫 部長 日本医学放射線学会専門医
日本核医学専門委
PET核医学認定医

 

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西脇病院 事務局 病院総務課

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