放射線科

更新日:2025年12月01日

診療科の特徴と診療内容

  1. 一般検査:消化管透視、マルチスライスCT、MRI(3テスラ、 1.5テスラ)、RI
  2. 特殊検査:CT下生検、血管造影
  3. IVR :動注化学療法、血管塞栓術、シャントPTA
  4. 放射線治療(根治・緩和)

放射線治療について

平成19年11月の新病棟オープンとともに、放射線治療が開始され、18年が経過しました。

放射線治療は化学療法、手術療法とともに、がん治療の三本柱の一つとして重要な役割を果たしています。厚生労働省の人口動態統計によると、がんは昭和56年以来日本人の死亡原因の第1位となり、現在は全死亡者数の3人に1人ががんで亡くなっています。しかし、近年の診断技術、治療方法の進歩により、がんを克服する人が増えていることも確かです。がん治療の三本柱の一つである放射線治療も、近年のIT革命とともに進歩しており、今後ますます重要な位置を占めていくと考えられています。

放射線というと恐ろしいものと考えられがちです。
では、放射線とは、いったい何でしょうか?
放射線について、ご説明します。

放射線とは、光の仲間の電磁波や高速の粒子をいいます。自然の日光にも含まれています。明治28年(1895年)ドイツの物理学者レントゲンによりX線(すなわち=わからない線)として発見されました。この放射線を高いレベルで用いると、このエネルギーをがんや他の病気の治療に利用できます。これが、放射線治療(放射線療法、X線療法)です。
それでは、どのようにして放射線は人体に作用するのでしょうか?
少し難しい話になりますが、物質中を放射線が走ると、その道筋にそって物質の分子が電離します。この電離作用により、高いレベルの放射線は細胞を殺し(DNA切断が主な原因)、細胞の成長と分裂を阻止します。
がん細胞は、その周囲にある正常な細胞より早く成長し、分裂するので、放射線治療はがんを治療する上で有用な方法となります。
放射線治療医は、放射線の投与量と影響を受ける正常組織の範囲を厳密に設定することにより、正常組織の影響を最小限に抑え、がん細胞を最大限に痛めつける治療計画を立てていきます。

放射線治療は、体の表面や奥にある病気を治すことができます。手術をすれば、病気の部分と一緒に体の一部を取り除いてしまうばかりか、大きな傷跡も残ります。それに比べて、放射線治療の特徴は、「機能温存」や「 Quality of Life(=生活の質)の尊重」と言われます。また、病気で弱りきった患者さんに、不必要に強すぎる治療をしても体力を奪うだけで意味がありません。放射線治療は、手術と同じくらい強力な治療から、そのような病期で弱った患者さんの他の方法ではとれない苦痛を取り除いてあげる「やさしい」治療まで、幅広い治療を行うことができます。

緩和的放射線治療について

放射線治療は、がん細胞を死滅させることで根治をめざす根治照射とがんの進行によって起こるさまざまな症状を緩和する目的で行われる緩和照射があります。

どのような症状が、改善が期待できる症状かというと、
1. 骨転移による疼痛の緩和
2. 脳転移による頭痛や嘔気などの神経症状の緩和
3. がんによる出血の止血
4. がん細胞の浸潤による神経障害の緩和
5. がんによる消化管や気管の狭窄・閉塞の緩和
などが、あげられます。

根治照射との違いは、照射する線量は、根治照射に比べて半分ぐらいでおこないます。治療日数も1日~2週間程度で終わり、有害事象も軽微なことが多いです。
かかりつけ開業医や主治医から、放射線腫瘍医へ紹介していただき、放射線治療専門医が診察します。医師は、がんの広がりや体の状態、これまでの検査や治療の内容などから、放射線治療を行うかどうか、行う場合の方法、治療目的、副作用、合わせて行う治療などについて検討します。その後、医師から患者さんへ、治療の方法、期間、期待される効果、予想される副作用などについて説明します。提示された治療を受けることについて、患者さんの気持ちが固まったら、治療の計画を立てて、治療を開始します。原則的に、治療は外来で行いますが、通院が困難な場合は、短期入院での治療も可能です。

地域医療機関の先生方へ

当科では、放射線治療のほか、従来から行っているCT、MRI、マンモグラフィ、骨シンチ等のRIなど、画像診断全般の読影を行っています。
非常勤の専門医による血管系IVRも行っています。

医師紹介

放射線科医師紹介
医師 役職 資格
坂口 俊也 医監 日本医学放射線学会 放射線科専門医・研修指導者
日本医学放射線学会 放射線治療専門医
日本放射線腫瘍学会 放射線治療 専門医
検診マンモグラフィ読影 認定医師

 

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