眼科

診療科の特徴と診療内容
当院眼科では1名の常勤医が勤務しています。
昨年度の手術件数を下記に示します。前の年度と同様に白内障が約8割で、その他の疾患も幅広く扱っています。硝子体手術の多くは、やはり糖尿病網膜症によるもので、依然としてヘモグロビンA1cが10%を超えている患者数が多く、まだまだ病気の認知が低いようです。今後も地道に啓蒙活動や患者様自身に病態を理解してもらう説明を続けていきます。白内障関連については、過熟白内障や落屑症候群を伴うもの、また眼内レンズの縫着を必要とするものなどの難症例も同様に扱っています。1名体制での限界もありますが可能な範囲で対応していきます。
外来治療では、ますます進む高齢化と、やむことのない生活習慣病の関連として抗VEGF療法の治療が増加傾向です。対象疾患は、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、近視性黄斑症などです。従来通りのレーザー治療も行っておりますが、PDT治療を要する病状の場合には施行可能な他院を紹介させていただいております。光干渉断層計(OCT)、造影検査機器などについても高機能のものが導入されており、引き続き質の高い検査をおこなっております。
1人体制の中でもこれまで何とか取り組んでおりました裂孔原性網膜剥離に対する手術につきましては、体制的な無理が生じてきましたので、当院では扱うことができなくりました。それ以外の硝子体手術(糖尿病性の牽引性網膜剥離も含めて)は引き続き通常どおり取り組んでおります。
眼科研修を考えている研修医の先生へ
日本眼科学会専門医制度研修施設として認定されており、初期研修の修了した専攻医の臨床教育が行える体制になっています。新しい専門医制度に移行するにあたり近い将来には何らかの体制の変化が見込まれます。
地域の基幹病院ですので症例は幅広く、診療技術や手術の指導については順序立てて論理的に理解を深め取り組めるように配慮しています。中規模の病院ですので他科との連携が非常に風通しがよくスムーズです。見学等につきましては随時受けつけておりますので、興味がありましたら遠慮なくご相談ください。
手術実績(216件)2021年1月〜12月
主な手術内容(内容に一部重複あり) |
件数 |
---|---|
白内障手術 |
178件 |
硝子体手術(網膜復位術含む) |
33件 |
眼瞼手術 |
13件 |
緑内障手術 |
10件 |
眼内レンズ縫着術 |
5件 |
涙道手術 |
1件 |
その他 |
2件 |
医師紹介

板谷 浩志
- 眼科部長
資格
- 日本眼科学会専門医
- PDT講習修了認定医
更新日:2022年01月12日