眼科

更新日:2024年01月30日

眼科

診療科の特徴と診療内容

当院眼科では1名の常勤医が勤務しています。
昨年の手術件数を下記に示します。前年と同様に白内障が約8割で、その他の疾患も幅広く扱っています。
硝子体手術の多くは、糖尿病網膜症によるもので、依然としてヘモグロビンA1cが10%を超えている患者数が多く、まだまだ病気の認知が低いようです。今後も地道に啓蒙活動や患者様自身に病態を理解してもらう説明を続けていきます。
白内障関連については、過熟白内障や落屑症候群を伴うもの、また眼内レンズの縫着を必要とするものなどの難症例も同様に扱っています。特に当科の特徴としては、アトピー性白内障手術の際には、全例で鋸状縁断裂等周辺部裂孔の有無を術中に検査して、見つかれば冷凍凝固などをあわせて行うようにしています。眼内レンズについては、角膜乱視の適応症例にはトーリックレンズを使っています。多焦点レンズについては扱っておりませんが、分節型二焦点のものは症例を選んで使用しています。
 外来治療では、ますます進む高齢化と、止むことのない生活習慣病の関連として抗VEGF療法の治療が増加傾向です。対象疾患は、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、近視性黄斑症などです。従来通りのレーザー治療も行っておりますが、PDT治療を要する病状の場合には施行可能な他院を紹介させていただいております。
光干渉断層計(OCT)、造影検査機器などについても高機能のものが導入されており、引き続き質の高い検査を行っております。
 硝子体手術では、黄斑上膜については早期治療が重要ですので、視力低下よりも変視の有無を手術適応として重要と考えており、治療効果が得られにくくなる長期観察はなるべくしないようにしています。裂孔原性網膜剥離に対する手術につきましては、現在扱っておりませんが、それ以外の硝子体手術(糖尿病性の牽引性網膜剥離も含めて)は引き続き通常どおり取り組んでおります。
 眼瞼の手術については、眼瞼内反症、眼瞼皮膚弛緩症は扱いますが、挙筋短縮等を必要とする眼瞼下垂に対する手術は行っておりません。
 翼状片手術については、当院ではマイトマイシンCを併用して有茎結膜弁移植の術式で行っております。しばらく入手できなかったマイトマイシンCが流通しはじめましたので、手術再開しました。

眼科研修を考えている研修医の先生へ

  日本眼科学会専門医制度研修施設として認定されており、初期研修の修了した専攻医の臨床教育が行える体制になっています。新しい専門医制度に移行するにあたり近い将来には何らかの体制の変化が見込まれます。

 地域の基幹病院ですので症例は幅広く、診療技術や手術の指導については順序立てて論理的に理解を深め取り組めるように配慮しています。中規模の病院ですので他科との連携が非常に風通しがよくスムーズです。見学等につきましては随時受けつけておりますので、興味がありましたら遠慮なくご相談ください。

眼科常勤医師募集

   僻地ではありますが、西脇市・多可郡を中心として、加東市、加西市、小野市からも受診される地域の基幹病院となりますので、1人体制では困難な業務が多々生じてきております。外来、手術等すぐにでも2診体制として稼働できる状態にあり、2人になると現在困難な業務の多くが解消し、患者側にとっても、医療側にとっても有意義となります。一般的な幅広い領域を診る必要がありますが、長く当地で勤務することを考えていただけると大歓迎です。私自身は元々網膜硝子体分野を専門としていた時期がありましたが、別の専門分野を歓迎するのみならず、同分野をさらに盛り上げることも歓迎です。眼科は大学病院の管轄にはありませんので、興味のある方は直接当院にご相談いただけましたら幸甚に存じます。

手術実績(250件)2023年1月〜12月

眼科手術実績

主な手術内容(内容に一部重複あり)

件数

白内障手術

222件

硝子体手術

31件

眼内レンズ縫着術

8件

緑内障手術

4件

眼瞼、結膜手術

6件

その他

2件

医師紹介

板谷浩志

板谷 浩志

  • 眼科部長

資格

  • 日本眼科学会専門医
  • PDT講習修了認定医

この記事に関するお問い合わせ先

西脇病院 事務局 病院総務課

〒677-0043
西脇市下戸田652-1
電話:0795-22-0111
ファックス:0795-23-0699

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