臨床工学部
臨床工学部では年々進歩する医療機器の専門職として、高度化・複雑化した医療機器を患者様に適正に使用するために専門知識と実践能力を活かし、多岐にわたる各診療科のニーズに対応しています。また24時間体制で血液浄化療法や集中治療業務が行えるように、緊急呼び出しの対応も行っています。
臨床工学部の理念
「適切な医療機器の保守管理と安全安心で質の高い臨床業務の提供」
臨床工学部 業務紹介
血液浄化業務
急性期・慢性期の様々な腎不全症例に対応した血液浄化業務を行っています。また、平成27年からオンラインHDFを開始しました。それ以外の特殊血液浄化療法としては肝不全や自己免疫疾患などに対する血漿交換療法、LDL吸着やビリルビン吸着などの血漿吸着療法、さらに潰瘍性大腸炎に対する(GCAP)顆粒球吸着除去療法も行っています。また、難治性腹水に対する腹水濾過濃縮再静注のための濾過濃縮療法も実施しています。
循環器内科業務
血管造影室で医師の指示の下、心臓のカテーテル検査(CAG)や心臓のカテーテル治療(PCI)に携わっています。また、心臓のカテーテル検査では瞬時血流予備量比(iFR)の測定を行っています。
また心臓のカテーテル治療(PCI)では、血管内超音波診断装置(IVUS)や大動脈内バルーンパンピング(IABP)の操作を行っています。ペースメーカ植込み時やペースメーカ外来の時には、ペースメーカ専用のプログラマーを用いて、ペースメーカの作動条件の設定と作動状況の確認を行っています。
消化器内科業務
肝臓がん治療としてラジオ波焼灼療法(RFA)の機器操作を医師と連携して行っています。
血液内科業務
医師の指示の下、遠心型血液成分分離装置を用いて末梢血幹細胞採取(PBSCH)業務に携わっています。末梢血幹細胞採取とは白血病、悪性リンパ腫や骨髄腫など造血器悪性疾患に対する抗がん剤投与後の白血球回復期におけるG-CSF投与により、末梢血中の動員される造血幹細胞を血液成分分離装置を用いて採取する技術です。
重症病棟業務
重篤な感染症に対するエンドトキシン吸着(PMX)や、血液浄化療法として持続的血液透析濾過療法(CHDF)を集中治療室で行っています。また、各種人工呼吸器のラウンド点検も行っています。
医療機器保守管理業務
中央管理された医療機器の保守点検ならびに、医療機器の適正使用を含めた医療安全対策やスタッフへの教育指導を行っています。当院では、輸液ポンプ・栄養ポンプ・シリンジポンプ・ネブライザー・パルスオキシメーター・自動血圧計・心電図モニター・人工呼吸器・除細動器・セントラルモニター・AED・電気メス・保育器・低圧持続吸引器・IABP・麻酔器の16品目、70機種、434台の特定保守管理医療機器が中央管理され、始業点検・返却点検・定期点検・性能点検を実施しています。
国家資格並びに各種認定資格
呼吸療法認定士 1名
透析技術認定士 3名
医療機器情報コミュニケータ 1名
更新日:2021年07月14日