放射線部
放射線部 部長 高木 敏夫
放射線部ではX線撮影、CT・MRI検査、血管撮影(IVR)、マンモ撮影、骨塩定量、核医学検査(RI)など最新機器を用いた画像診断と悪性腫瘍や疼痛緩和の放射線治療を行っています。 当院は兵庫県北播磨災害拠点病院、地域がん診療拠点病院、救急指定病院との指定を受けており(2012年4月脳卒中センター開設)、休日・時間外の救急業務にも対応できるよう当直体制をとっています。
日々進歩していく医療現場の中で、その役割を果たすべく、現在 16 名の診療放射線技師で質の高い医療サービスを提供できるように日々努力を続けています。 加えて、
- 第一種放射線取扱主任者 2名
- 放射線管理士 1名
- 放射線機器管理士 1名
- AI認定診療放射線技師 1名
- 放射線治療専門放射線技師 1名
- 放射線治療品質管理士 1名
- マンモグラフィ検診認定技師 2名
- X線CT認定技師 1名
- 臨床実習指導教員 2名
- 医療画像情報精度管理士 1名
などの資格を取得した技師も在籍しており、患者様に満足していただける医療を心がけています。
放射線部の理念
良質な画像情報の提供と高度な放射線治療を目指します。
放射線部の基本方針
- 放射線管理を適正にし、患者様の被ばく線量軽減に努めます。
- 医療関係者相互の融和を図り、常に技術の向上に努めます。
- 患者様の人格を尊重し、思いやりをもって接します。
放射線部の設備
CT室
CT装置は、コンピュターを利用して内部臓器を輪切りのような断面画像に作り出す装置です。
近年では画像診断の中枢的な役割を担っています。撮影された多くの断面画像を再構築して立体的画像を作成し、診断に役立たせています。
MRI室(3.0T・1.5T)
MRIは、強い磁場と電波を使って、体の内部を縦・横・斜めなどあらゆる方向から診て調べることができる装置です。
放射線を使用しないために被ばくがありません。また、造影剤を使用しなくても血管を描写することができます。
但し、磁場が非常に強いため、ペースメーカーを使っている方や体内に金属がある方はこの検査ができません。
骨密度測定器
骨量が低下してくると、骨がもろくなり骨折しやすくなります。この状態を骨粗しょう症と言います。
骨塩定量検査は骨の密度を測定し、どの程度骨量があるかを調べる検査です。
血管撮影室
病巣などの血行状態を詳しく調べるために、カテーテルという細い管を血管内に入れ、造影剤を注入しながら頭部・腹部・心臓などを撮影します。
血管の狭窄部位を拡げるステント留置術や血栓除去・動脈瘤塞栓など、頭部や腹部を切開することなく治療することが可能であり、当院ではこの装置を使った治療を行っています。
X線TV室
X線で人体を透視しながら目的部位の撮影を行います。
主に胃腸透視・大腸ファイバーなどの消化器系の検査や、整形領域の脊髄腔造影等の検査を行います。
一般撮影室
胸部・腹部・全身の骨をレントゲン撮影する部屋です。
瞬時に画像情報が提供できるために、最初にこの検査が行われます。
FPDという機器が導入され、フイルムを使用しないでモニターで画像診断を行っています。
乳房撮影室
乳がん検診や精密検査を行うマンモグラフィ撮影室です。
乳房を圧迫して撮影し、乳がんのサインの石灰化や腫瘍を写し出します。
フルデジタルになり、3D機能も搭載されています。
RI室
放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を含んだ薬剤を注射などで体の中に入れ、臓器や病巣に集まった放射線の分布状態をシンチカメラで撮影します。
臓器の形態や機能的な変化を診たり、治療効果の判定をしたりする時に用います。
放射線治療
放射線治療(リニアック)は、体の外側から強いX線や電子線を病巣部に照射して癌などの治療を行うものです。
病気の種類や部位によってX線や電子線を使い分け、手術後の再発防止や痛みの緩和などにも利用します。
令和3年にVarian社製のTrueBeamに更新いたしました。
第三者機関による治療用照射装置出力線量の測定も実施しております
更新日:2023年07月13日