平成27年度 西脇市立西脇病院 病院指標

1. 年齢階級別退院患者数
2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位3位まで）
3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
5. 脳梗塞のICD10別患者数等
6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位3位まで）
7. その他（DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

70歳以上が過半数以上占めており、地域医療の中核病院として診療機関の連携・地域の医療機関との連携をはかり、医療の提供を積極的に行っています。

肺炎に関しては、呼吸器専門医と協働して、市中肺炎・誤嚥性肺炎などの治療を行っている。尿路感染症に関しては高齢者が多い為と考えます。

気分［感情］障害、うつ病に関して、精神科電気けいれん療法などの治療を行っています。

最も多い入院症例は狭心症などに対する心臓カテーテル検査で、その次に多いのが慢性心不全に対する治療です。

新生児入院が最も多く、新生児黄疸による光線療法が行われている。その次に多いのが急性気管支炎と喘息性気管支炎に対する治療です。

胆嚢炎、結腸の悪性新生物、胃の悪性新生物の症例順となります。該当症例の手術に関しては、患者様の負担の少ない腹腔鏡下で行っています。

大腿骨頚部骨折に対し、リハビリテーション室へのスムーズなリハビリ転院促進を図っています。胸腰椎骨折損傷、股関節骨頭壊死、股関節症、人工関節再置換術等の平均在院日数が多いのは重篤な術後感染症が原因となっています。

脳梗塞が最も多く症例内訳は、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓性が上位を占めています。その次は硬膜下血腫（慢性、急性、外傷性を含む）です。

最も多い症例が切迫早産でその次が子宮筋腫、卵巣嚢胞です。流産に関しては稽留流産が最も多く、母体保護法に準拠して処置しています。

眼科において最も多い入院症例は、白内障に対する手術を受ける患者様ですが、短期の為DPC対象外となっています。次に多いのが糖尿病性増殖性網膜症に対する治療です。

帯状疱疹の抗ウイルス剤の投与は7日以内とされており、全体的に全国平均在院日数と比べると妥当な日数となっています。

膀胱癌と前立腺癌に対する治療が主で、膀胱癌はTUR-BT、前立腺癌は手術と化学療法です。

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約 初発、再発合わせて大腸癌の患者様が最も多く、次いで胃癌、肺癌となっています。大腸癌や胃癌、肺癌では4.期の患者様が多く化学療法、放射線治療等、終末期医療緩和ケアを行っています。

市中肺炎は、重症度分類(A-DROPシステム)では「中等症」の患者様が最も多く平均年齢も70歳後半から80歳を超え、高齢者の方ほど重症化しやすいと推定されます。

「脳梗塞」と診断された患者様の約8割が3日以内でした。大部分の患者様は発症当日救急搬送されるか、自身で来院されています。急性期治療終了後7割の患者様が自宅復帰されています。

結腸ポリープに対する内視鏡的粘膜切除術の症例数が1位を占め、末期腎不全に対する内シャント設置術が2位、胆管閉塞に対しての内視鏡ステント留置術が3位となっています。

狭心症に対しての経皮的冠動脈ステント留置術、洞不全症候群に対してのペースメーカ留置術を行っています。

小児科入院時の併存病名として急性化膿性中耳炎を発症されており、その際耳鼻咽喉科外来にて鼓膜切開をされています。

手術件数で最も多いのはヘルニア手術、内視鏡的結腸ポリープ、粘膜切除、腹腔鏡下胆嚢摘出術の順になります。

骨折観血的手術のうち、高齢者の大腿骨頚部骨折が多く、内科的合併症を有する高齢者に対応している為、在院日数が増えています。人工関節再置換術、人工骨頭挿入術も高齢者に対応している為、在院日数が増えています。

頭蓋内腫瘍摘出術の内訳は、悪性脳腫瘍、転移性脳腫瘍、悪性リンパ性髄膜腫でした。悪性脳腫瘍に関しては、術後治療が必要な為、在院日数が長くなる傾向にあります。

子宮全摘術では、大半が子宮筋腫です。流産手術では母体保護法の下、慎重に行われています。附属器とは卵巣や卵管を意味しますが、大半が卵巣嚢胞によるものです。

水晶体再建術では白内障によるもので、硝子体顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含むもの）では、網膜剥離、糖尿病性網膜症によるもので、（その他）に関しては、硝子体出血でした。

皮膚悪性腫瘍切除術では、高齢者に多い有棘細胞癌、基底細胞癌、ボーエン病でした。良性腫瘍は粉瘤、脂肪腫がほとんどです。

膀胱癌に対する経尿道的手術（TUR－BT）電解質溶液利用は、合併症が少ないとされている生理食塩水を還流液として用いています。後は、尿道狭窄症と前立腺癌に対する手術が行われています。

厚生労働省による平成26年度のDPC対象全国平均はDIC（番腫性血管内凝固）・・・0.17％、敗血症・・・0.56％、その他の真菌性・・・0.04％、手術・処置等の合併症・・・0.70％であり、術後合併症を除いて残り3項目が全国平均以上です。