みんなに愛されるお店を、大好きな故郷に

 理想のコーヒーを追い求めて世界各国で焙煎の修業をした卓也さんと、大阪のイタリアンレストランやフィレンツェへの留学などで料理の腕を磨いた珠希さん。そんな足立ご夫妻は、2012年に「みんなが集える素敵なお店を」と西脇市にUターンし、自分たちの夢が詰まったこだわりのお店をオープンしました。

 

大好きな西脇にイタリアのBarを

 ご夫妻が目指した理想のお店は、イタリアでBar(バール)と呼ばれる地域の社交場。イタリアの人々は、お気に入りのバールでコーヒーや酒を片手に語らうのを楽しみ、一日に何度も顔を出すのだとか。お二人は、それぞれの修業時代から温めてきた夢やアイデアを形にするため、2012年、西脇市にUターン。至るところにこだわりが詰まったお店「COFFEE&BAR Pot」をオープンしました。

 

コーヒーをいれる卓也さん

 

 卓也さんは、自ら挽いたコーヒー豆に湯を丁寧に注ぐと、芳醇(ほうじゅん)な香りがあたりに漂い出すのを確認してうれしそうな表情を浮かべました。「西脇は僕たち夫婦が出会い、青春時代を過ごした大切な土地。そこに、自分が行きたくなるような、みんなが自然に集まれる場所がほしかったんです」と、西脇市で開店を決めた理由を語る卓也さん。

 

地元産の豊かな食材を味わって

 「西脇市には、特産品の『黒田庄和牛』や新鮮で安全な野菜など、誇れる食材が豊富にある」と話すのは、料理を主に担当する珠希さん。「生産された背景をきちんと説明できる食材のみを使う」というこだわりから、西脇市産の食材を必ず料理に使っています。

 

料理への思いを語る珠希さん

 

 水と空気がきれいな西脇市は、”酒米の王者”と称される「山田錦」をはじめ、知る人ぞ知る米どころでもあります。「このあたりの農産物は良いものばかり。おいしい料理を通じて、生産者の皆さんのがんばりをお客様に知ってもらいたい」と卓也さんも力を込めました。

 

いいお店にはいい人が集まり、いいまちにつながっていく

 「私たちが知らない間にお客さん同士がつながって、いつの間にか友達になっていることも多い。これまでまったく知らなかった人々が出会い、何かが生まれる。うれしい瞬間です」とご夫妻。お店の雰囲気に引き寄せられるように、今では地元だけではなく、遠方からのお客さんも増えています。ある常連の女性が「いいお店にはいい人が集まる。いいお店があるところはいいまちだと思います」と話されたのが印象的でした。

 

遠方からの常連客

 

 大好きな西脇の地で、みんなから愛される「場」を守り育てたい-。お二人の言葉からは、西脇と、西脇に住む人たちへの深い愛情が込められていました。

 

店内の様子
 

この記事に関するお問い合わせ先

西脇市 建設水道部 都市住宅課(移住定住・空き家対策推進室)

電話:0795-22-3111(代表)
ファックス:0795-22-8573

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更新日:2019年08月01日