クリエイティブな仕事をするにはぴったりな場所。

渡部さん

 

 渡部加奈子さんは愛媛生まれ、和歌山育ち。大学卒業後、外資系商社勤務を経て、京都のテキスタイルスクールで先染織物について学んでいました。

 在学中に日本各地のテキスタイル産地を旅したことがきっかけで、播州織の産地である西脇市を知りました。

 この産地を巡る旅を通じて、日本のものづくりに可能性を感じた渡部さん。卒業後は、西脇市で播州織を長年取り扱う産元商社・株式会社丸萬への入社を決め、西脇市に移住しました。

 現在は、同社がプロデュースするブランド「POLS(ポルス)」の運営に携わっています。

 

ものづくりで地域を活性化したい

 専門学校でものづくりを学ぶ中で、「日本のひと・もの・ことの東京一極集中に違和感を抱くようになりました」と渡部さんは言います。そんな中、株式会社丸萬が立ち上げようとするテキスタイルブランドの話を聞き、強く惹かれました。

 「地方から世界へ発信していくことは、現代の日本において最先端の働き方。絶対におもしろいと感じました」と話す渡部さん。長い歴史の中で培われた播州織の技術力にも感動し、入社を決めました。

 入社後1年半の東京勤務を経て、2015年に西脇市に移住した渡部さん。ものづくりの現場に近い西脇のメリットを生かし、経験豊富な職人の方々から日々さまざまなことを学んでいます。

 渡部さんは今後の目標について、「POLSのプロジェクトを通じて、西脇のものづくりの技術継承に貢献したい。また、文化的な面でも地域活性化につながるようなプロジェクトにしていきたいですね」と語ってくれました。

 

季節の移り変わりを日々感じられる

 東京から西脇に移住してまず感じたことについて、「地球の自転ですね。夜空に星座をはっきりと見ることができます」と話す渡部さん。

 自然が豊かで、星空の美しさや季節の移り変わりを日々感じることができるのが、西脇市の魅力のひとつです。

 晴れの日の朝は自転車で通勤しているという渡部さんも、「川にぷかぷか浮かぶ鴨の親子を眺めたりしながら通勤しています。また、秋になれば山々に朝霧が立ち込める光景を見ることができます。とても風情がありますよね」 と話してくれました。

朝霧

 

地方で暮らすことで、広がった視野

 西脇市に移住する前は、都会での生活がメインだったという渡部さん。西脇市での生活を体験することで、より広い視野を持つことができたといいます。

 「自然豊かな環境に身をおきながらものづくりができる西脇市でのくらしは、都会とは全く違うベクトルでの楽しさがあります。西脇市にはデザイナー育成支援事業などの制度もあるので、クリエイティブな仕事をするにはぴったりの場所だと思います」

 

 

この記事に関するお問い合わせ先

西脇市 建設水道部 都市住宅課(移住定住・空き家対策推進室)

電話:0795-22-3111(代表)
ファックス:0795-22-8573

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更新日:2019年08月01日