地場産業「播州織」活性化への取組
播州織ファッション特区事業の展開~産官学の連携~
200年以上の歴史と伝統を誇る「播州織」。産地では、地域に根ざした産業資源としてあらためて注目し、活性化に向けた様々な取り組みを展開しています。
中心市街地にある国登録有形文化財の「旧来住家住宅」を核に、大正期から昭和初期のたたずまいを残す周辺の旧家や播州織工場跡地を活用した施設を立ち上げ、中心市街地の活性化と播州織の進行を図ることを目的に、平成18年から展開しています。
播州織関連施設としては、播州織製品の展示を行う「西脇情報未来館21」、のこぎり屋根の織物工場を改装し、当時の雰囲気を残す「播州織工房館」があります。
また、神戸芸術工科大学と産元団体・行政との産官学連携プロジェクトにより播州織製品を共同開発するなど、播州織の新たな魅力を発信しています。
西脇情報未来館21

播州織工房館(着物でまちを巡るイベント)
地域ブランドの取得

「播州織」は、平成20年に特許庁から地域団体商標(いわゆる地域ブランド)に認定されました。西脇市を中心とした産地で考案され、糸染めされ、織られ、加工されたものの中で一定の品質基準に達したものを認定することとし、認定製品にはロゴタイプのシンボルマークを添付します。地域ブランドの取得により、「播州織」ブランド意識の高揚を図り、高い品質基準の維持・向上に努めるとともに、周知活動などを通じて情報発信に努めています。
播州織総合素材展の開催
「播州織」ブランドを発信し、産地の企画・提案力の向上を目指して最新の先染織物「播州織」を提案し、新規顧客の開拓をはかることを目的に、毎年3月上旬に播州織総合素材展を開催しています。最新生地の展示や企業見学ツアー、デザイナージョイントコレクションショーを行い、最新の「播州織」を産地から発信しています。
出展企業の展示
ファッションショー
播州織ファッションショーの開催
播州織製品の良さをアピールするとともに、提案型産地としての魅力と可能性を広く発信していくため、播州織素材を使ったファッションショーを市内外で開催しています。
毎年8月に開催される「へその西脇・織物まつり」では、西脇高等学校生活情報科の生徒や、同校同科卒業生で構成されているグループ「西脇アイシテルPROJECT」などが、自らがデザインから縫製までを手掛けた播州織の衣装でファッションショーを行っています。
平成24年10月には、神戸元町商店街で、西脇高等学校生活情報科による播州織ストリートファッションショーが開催されました。西脇市外での開催により、播州織だけでなく西脇市の知名度向上や多彩な魅力の発信にも寄与しています。
播州織を使ったさまざまな取組
これまでにご紹介した以外にも、播州織を切り口に産地としてさまざまな取組を行っています。
- 播州織でクールビズ:手づくりシャツをプレゼント
県立西脇高校生活情報科では、「西脇高校発クールビズ作戦」の一環として、地球温暖化防止に向けた啓発と播州織の振興・産地からの情報発信を目的に、生徒が播州織素材を使った鮮やかなシャツを手作りしており、來住市長をはじめ、井戸兵庫県知事やお隣の橋下大阪府知事(当時・現大阪市長)などにプレゼントしました。ピンク色の半袖シャツなどを受け取った來住市長は「素晴らしい仕上がりで、市議会でも着て披露したい。」と大満足でした!

來住市長と西脇高校生

井戸兵庫県知事と西脇高校生

- 播州織のシーツを使っています!~市立西脇病院~
平成19年11月の新病棟開設にあわせ、市立西脇病院ではベッドに播州織で製作されたシーツを使っています。産元などで構成される「播州織産品販路開拓特別委員会」で発案され、開発されました。
シーツは播州織の特徴的なデザインである格子模様に市の花「しばざくら」をイメージしたピンク色となっており、明るく気持ちがやわらぐような色あいとなっています。また、洗濯にも強く、色落ちや色あせなどを防ぐ工夫がされています。
この記事に関するお問い合わせ先
西脇市役所 産業活力再生部 商工観光課
電話:0795-22-3111(代表)
ファックス:0795-22-6987
問い合わせフォーム
更新日:2025年03月06日