心のスケッチ(2026年度)

更新日:2026年04月30日

歩み始める人へ ~いつも隣に多くの人が~

 4月を迎え、自分は何を大切にし、どんなことに力を注ぐのか、考える人も多いと思います。

 皆さんはご存じでしょうか。ヘレンケラーが尊敬する日本の偉人として紹介した塙保己一を。塙保己一は江戸時代後期に活躍した全盲の学者です。日本のさまざまな分野の貴重な文献を集め、正しいものだけを種類別に編纂。「自分の道はこれしかない」と学問の夢を諦めず努力しました。目が見えないため、教師の話や人が読んでくれた内容を耳で聞いて暗記しました。この頑張りには、「好きな道を目指すのは結構なこと」と励ます温かい師匠の言葉や周りの人々の理解と協力がありました。

 私たちの周りには、困難を抱えながらも懸命に生きている人がいます。そして自尊心を失わず、夢や希望に向かって努力を続けている彼らの隣には、理解ある誰かの存在があると思われ ます。「あの人のあの言葉があったから、一歩踏み出せた」という経験をした人はたくさんいるのではないでしょうか。気が付けば、多くの人に支えられていたと自覚することがあります。

 人は、人とのつながりの中で成長していくものだと思います。当たり前のようですが、私たちは普段、その大切さを意識しながら励まし合 ったり信頼関係を築いたりする機会が意外と少ないのかもしれません。だからこそ、この時期から、隣の誰かを意識して歩みを進めてみてはいかがでしょうか。

 「若いときは自分のために時間を使い、年を重ねると他の人に時間を使うように」と、ある方が語りました。西脇市には「温かな人情」が日々の暮らしの中に感じられます。これからもその良さを大切にしながら、他者を思いやる心を持ち続けていきたいものです。

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