災害時の「食」の備え

更新日:2024年03月06日

いざという時のために日頃から食品の備蓄をしましょう

台風や地震で大きな被害が出た時は、道路が寸断されて水道・電気・ガスといったライフラインが止まる可能性もあり、「調理できない」または「食品が入手できない」など食生活に様々な支障がでてきます。

また、避難生活が長期化すると、同じものばかり食べる、または食べたいものが食べられず、食生活への不満、病気の悪化など健康面での問題が生じることもあります。

災害が発生して支援体制が整うまでに3日間程度かかると言われています。

いざという時のために、防災袋に日頃から使っているもので保存がきく飲料水や食料最低3日分備えておきましょう。また、家族の人数や健康状態にあわせたものを準備しましょう。

買い置きしたい食料品の例

感染予防や健康維持のため、少しでも栄養バランスがとれた食事で体力や抵抗力をつけることが必要です。備蓄食品にも、主食・主菜・副菜をそろえるよう心がけましょう。

また、買い置きした食料は、賞味期限や消費期限をチェックし、日頃の食生活で利用(消費)しながら、同じものを新たな保存期間が長い食料に換えていきましょう。

主食(ご飯・パン・麺など)

無洗米、乾麺(うどん・パスタ・ラーメンなど)、アルファー化米、レトルト食品(米飯、かゆなど)、カップ麺、乾パン、クラッカー、小麦粉、コーンフレークなど

副菜

乾物(切干大根、乾燥わかめ、乾燥ひじき、のり、干し椎茸など)、缶詰(コーン、トマト、スープなど)、保存できる野菜類(玉ねぎ、じゃがいもなど)、即席汁物(スープ、みそ汁など)

主菜

レトルト食品(カレー、シチューなど)、缶詰(肉、魚、大豆水煮など)、乾物(大豆、高野豆腐)

飲料

水やお茶(1人あたり1日3リットルを目安に)、野菜ジュース、ティーパック、ココアやコーヒーなど

その他

果物缶詰、ドライフルーツ、あめ、ビスケット、チョコレート、梅干、ジャム、ごま、調味料(塩、砂糖、コンソメなど)

あると便利!調理に役立つ用品

ライフラインが止まることを想定し、熱源・調理器具・日用品なども備えましょう。

  • カセットコンロ、ボンベ、固形燃料、マッチ、ライター
  • ラップ、アルミホイル
  • 調理ばさみ、缶きり、ナイフ
  • キッチンペーパー、クッキングペーパー、トイレットペーパー、ウェットティッシュ
  • 使い捨て日用品(割りばし、紙コップ、紙皿、マスク、ポリ袋(できれば高密度ポリエチレン)、ストローなど)、軍手、新聞紙
  • ポリ容器、水筒
  • 除菌スプレー

水が大変貴重なため、洗い物をできるだけ少なくしましょう。

食中毒予防のために、日用品を上手に利用して手などに食料が付かないよう十分注意しましょう。

家族に合わせた食品を備えましょう

乳幼児がいる場合

ミルク・哺乳瓶

災害時には、環境の変化により母乳が出にくくなる場合があります。粉ミルクや液体ミルク、哺乳瓶なども準備しておくと安心です。

離乳食(ベビーフード)

粉末タイプやフリーズドライのものが便利です。プラスチック製の食器もあわせて用意しましょう。

水(軟水)

脱水症状になりやすいので、水は必ず備蓄しましょう。離乳食やミルクを作るためにも必要です。

アレルギー対応食

食物アレルギーの乳幼児がいる場合は、アレルギー用食品を日頃から余分に準備しておきましょう。

高齢者がいる場合

軟らかくて食べやすい食品

飲み込みにくい、または、むせやすい方がいる場合、レトルト食(おかゆ、ミキサー食など)、ゼリー、濃厚流動食、とろみ調整剤、缶詰など身体にあった食品を用意しましょう。

のどの渇きを感じにくいため、脱水状態になりやすくなります。水は必ず備蓄しましょう。

糖尿病や高血圧症などの慢性疾患がある場合

個人に適した非常食を用意しておきましょう。エネルギーなどが計算されたセット食や低たんぱく食品なども販売されているので、事前に確認しましょう。

備蓄を始めるためのポイント

家庭にある備蓄食品となるようなものを探してみましょう

備蓄を始めるためのポイント

家庭にある備蓄食品となるようなものを探してみましょう

普段食べない物を購入しても、期限が過ぎて捨ててしまっては無駄になってしまいます。今あるもので、主食+主菜(+副菜)となる組合わせを考え、不足しているものを買い足すことから始めましょう。

保管場所は家族みんなが知っていて取り出しやすい場所にしましょう

備蓄食品を日常使用する食品と重ねることで保管スペースを削減することができます。水など量が多いものや長期保管するものは、家が損傷した場合でも取り出しやすい玄関周りなどに置きましょう。

「畑に野菜があるから大丈夫!」の方も常温保存可能な備蓄食品を確保しましょう

被害によってライフラインが止まり、調理が困難なことが予測されます。栄養バランスを考えて、缶詰の肉や魚など調理しなくても食べられるものを準備しておきましょう。

災害時でも健全な食生活の実践を(レシピあり)

缶詰や乾物、カセットコンロ・カセットボンベ、鍋を備えておくと、簡単で温かい食事を用意することができます。

パッククッキングは、食材をポリ袋に入れ、鍋などで湯を沸かし加熱調理する簡単調理方法です。ポリ袋は「高密度ポリエチレン」の表示があるもの(耐熱温度130度程度)で、マチがなく25センチ×35センチ程度の大きさのものを選びます。

パッククッキングのメリット

  • やわらかい調理が1人分からできる
  • 栄養や旨味を逃がさない
  • 食事を温めることができる
  • 後片付けが簡単(洗い物が少ない)

パッククッキングで「ごはん」を炊く

  1. 鍋で湯をわかす。
  2. ポリ袋に、米1カップ、水1.5カップを入れる。
  3. 鍋などに水を入れて2を沈めて空気を抜きながら口をしっかり絞める。
  4. 鍋底に皿を敷き、3を沈めてふたをして弱火で50分間加熱する。

この記事に関するお問い合わせ先

西脇市役所 くらし安心部 健幸都市推進課

電話:0795-22-3111(代表)
​​​​​​​ファックス:0795-23-5219
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