岡ノ山古墳(上比延町)
岡之山は、加古川と畑谷川の合流点の段丘に突き出た、標高149.7メートルの独立した山です。岡ノ山古墳はその山頂に築かれた西脇・多可地域で唯一の前方後円墳(全長57.6メートル)で、昭和62年には兵庫県の文化財に指定されています。
前方部は後円部より低く、平坦で細長く延びる柄鏡式(えかがみしき)で、石室はボーリング調査により竪穴式石室と考えられます。立地や墳形から古墳時代前期(4世紀代)の築造と推定されます。
外部施設は、石垣状の石積が一部に認められますが、埴輪類や土器類は採集されていません。
埋葬主体は不明ですが、古墳時代における加古川流域の勢力分布やその盛衰を考えるうえでも貴重な古墳と言えます。
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更新日:2021年03月31日