リモートワークで広がる、働き方の可能性。

 西脇市に住みながらリモートワークでプログラマーとして働く夫の淳一さんと、パン屋を開業するという夢をかなえた妻の香代子さん。西脇市で理想の暮らしを手に入れた伊藤ご夫妻が、西脇市への移住を決意されたのは「子育て」がきっかけでした。

 

のびのびと子育てをしたい

 夫の淳一さんは、生まれも育ちも大阪という都会育ち。西脇市出身の妻・香代子さんの妊娠出産による里帰りを機に、西脇市の豊かな自然や穏やかな暮らしに魅了されていきました。「こんな穏やかな場所でのびのびと子どもを育てたいね」。ご夫妻が西脇市への移住を決意するまでにそれほど時間はかかりませんでした。

 淳一さんは大阪の会社を退社し、西脇市内の企業に転職しました。

 

豊かな自然に囲まれて、快適に暮らす

 伊藤ご夫妻は、川のほとりにある奥様のご実家が所有する土地に一軒家を建てました。今では一男一女に恵まれ、毎日のように笑い声が聞こえてきます。

 「ひょっこりと顔を覗かせたつくしを見て『春が来た!』と喜ぶ子どもたちの姿は、田舎暮らしならでは」と目を細める淳一さん。家族みんなが自然の移り変わりを身近に感じながら、快適な暮らしを送っています。

川べりで遊ぶご家族


 「実は、西脇市はショッピングにも便利なんです」と香代子さん。神戸市で暮らしていたころを思い出しながら、「都会だと、たとえスーパーやコンビニが近くにあっても駐車場がないことが多く、あっても道路渋滞に巻き込まれてかえって時間がかかることがある。自転車だと重い荷物を持つのが大変だし…。でも、西脇市の商店のほとんどは大きな駐車場を備えていて、自宅から5分も車を走らせれば大抵のものは手に入ります」とその理由を語ると、淳一さんも「大阪や神戸へも車なら1時間ほどで行けるし、今はインターネットショッピングも便利だしね」とうなずきました。

 

新しいワークスタイルでゆとりのある暮らし

 現在の淳一さんの職業はプログラマー。自宅からインターネットを通じて東京のオフィスの仲間たちと共同で仕事を進める「リモートワーク」という働き方を実践しています。「田舎暮らしをしたい方の最大の不安要素は職探しだと思いますが、今はITの発達で多様な働き方を選択できるようになってきているんです」と淳一さん。通勤時間ゼロで、仕事後は趣味の楽器演奏などを楽しんでいます。

 最初のうちはカルチャーショックだった草刈りや溝掃除などの町内活動、消防団活動にもすっかり慣れてきました。

リモートワークをする淳一さん


 また、香代子さんは、独学でパン作りを学び、自宅敷地内に週末だけ開くパン屋さんをオープン。「都会で高いテナント料を毎月払いながら営業するのは大きな覚悟がいるけど、自宅の敷地内ならそんな心配は無用。好きなパン作りに情熱を注ぐことができます」と笑います。

香代子さんの経営するパン屋さん

 そんな香代子さんのお店は、評判が評判を呼んで、今ではTV取材も来るほどの人気店に成長。開店と同時にすべて売り切れという日も珍しくありませんが、香代子さんは「子どもたちの成長を見守りたいから」と、週末だけのスタイルを決して変えません。

お客さんと談笑する香代子さん

 新しいワークスタイルで充実した暮らしを手に入れた伊藤ご夫妻。「ちょうどいい田舎で、ちょうどいい暮らしを楽しんでいます」と、仲良くそろって浮かべた笑顔が印象的でした。

伊藤家の団らん風景

 

この記事に関するお問い合わせ先

西脇市 都市経営部 まちづくり課(移住・定住促進室)

電話:0795-22-3111(代表)
ファックス:0795-22-1014(代表)​​​​​​​
問い合わせフォーム

更新日:2019年08月01日